2017.06.08

【スタッフコラム】早稲田松竹・トロピカル・ダンディー byジャック

『音楽ドキュメンタリーは映画館で観たい!』

ミュージシャンのドキュメンタリー映画が上映していると、ついつい気になってしまいます。その題材となっているミュージシャンを知っていようとなかろうと、できるだけ足を運びたいと思っています。音楽と人柄のギャップや、音源からイメージしていた時代背景の確認、または新たな出会いなど、さまざまな楽しみがあります。もちろん、彼らの演奏する音楽は必ず流れるので、それを映画館の音響設備で聴きに行くというのも楽しみです。

個人的には惜しくも2014年に閉館してしまった吉祥寺のバウスシアターで定期的に行われていた“爆音上映”というスタイルで鑑賞したものが強く印象に残っています(“爆音上映”自体は今でも日本各地で開催されています)。私が初めて体験した“爆音”はニューヨーク・パンクミュージックの雄、「ラモーンズ」のドキュメンタリー映画『TOO TOUGH TO DIE』公開記念のオールナイトのときです。1~2枚のスタジオアルバムを聞いただけの知識で参加してみたのですが、音源とライブ(といっても映像ですが)の違いに驚きました。シンプルでありながら、ライブであることでさらにバイタリティを凝縮したような音楽になっていて、その音圧とスピード感に圧倒されました。そんな音楽が爆音で、朝方まで続いていたと考えると、やはりすごいことだったんだと思い返します。疲労と興奮が入り混じった状態で帰路についたのでした。

さて、早稲田松竹でも音楽ドキュメンタリーを上映することがあります。記憶に新しいのは先月の『シーモアさんと、大人のための人生入門』や今年1月の『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』などがありますが、他にはどんなものを上映していたか、思い出しながら少し調べてみました。

昨年の1月にはキューバ音楽を追ったヴィム・ヴェンダース監督の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。2014年7月には音楽界のレジェンドたちの背後で、その音楽を支えるバックシンガーを題材にした『バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち』。2013年11月にはアメリカ・デトロイト出身でありながら、南アフリカで大ヒットを記録した謎のミュージシャンについての『シュガーマン 奇跡に愛された男』。そして2011年1月にアルゼンチン・ブエノスアイレスのタンゴミュージシャンの映画『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』。こう並べてみるととてもアダルトな音楽チョイスであるのがわかってきます。そしてなぜか1月付近になると早稲田松竹にはラテンの風が吹くようです。

(ジャック)