2017.05.04
【スタッフコラム】ドラマばかり見ている。(最終回) byかわうそ
こんにちは、かわうそです。昨年から1年間、ドラマについて勝手気ままに書き連ねてまいりましたこのコラム。突然ではありますが、今回で最終回となりました。というのも、実はわたしが早稲田松竹を卒業(退職)することになったからなのです…。卒業なんてアイドルみたいな言い方をしましたが、気持ちとしてまさにそんな感じです。寂しい気持ちはありますが、これからは新しい仕事をがんばりつつ、ひとりの観客として映画を観に来ようと思います。
ということで、なにか最終回っぽいことを、と考えました。題して「かわうその早稲田松竹での思い出の映画」をご紹介したいと思います。今回はドラマの話は出てきませんが、最後ということでどうかお許しください。
まずは「初めて早稲田松竹で観た映画」。それは2011年1月上映の『川の底からこんにちは』でした。わたしは2010年まで暮らしていた大阪で『川の底から~』を観て激しく感動し、その後東京に引っ越して来てから2度目の鑑賞を早稲田松竹で果たしたのでした。スタッフとして働く以前のことです。これがわたしの名画座デビューでもありました。
その後、2014年からスタッフとして働くことになるのですが、入社前に挨拶をするため「初めて事務所を訪れたときに上映されていた映画」が『地獄でなぜ悪い』でした。「はじめまして、これからよろしくお願いします」とみんなに挨拶してまわるなか、背後ではずっと機関銃が「ドドドドッ!」とぶっ放され、撃たれた人の悲鳴が響いているという…(クライマックスにそういうシーンがあるのです)。緊張とあいまって妙に落ち着かない気持ちになったのを覚えています。
そして「上映期間中に何度も観た映画」が、『リトル・フォレスト 夏・秋/冬・春』と『アデル、ブルーは熱い色』です。『アデル~』は観始めると席を立てなくなるほど熱中し、3時間もの大長編にもかかわらず、1週間で2度も観てしまいました。また、『リトル・フォレスト』はロードショーで観たときから大好きな映画で、当館での上映中は暇さえあればお客様に混じって観ていたのでした(もちろん勤務時間外です)。まわりからは「いったい何回観るの?」とあきれられたものです。良い思い出です。
ほかにも書きたいことはたくさんあるのですが、文字数には限りがあります。なんにでも限りはあるのです…などと、しんみりしかけたところで終わりにしたいと思います。皆様これまでお読みいただき本当にありがとうございました。そして、これからも早稲田松竹をどうぞよろしくお願いいたします。
(かわうそ)