2018.07.05

【スタッフコラム】このイケメン!  byパズー

Vol.25 今月のイケメン「ホアキン・フェニックス」

梅雨明けしていよいよ夏本番が近付いてきました。今回は東京の夏に負けないくらい暑苦しい、もとい熱い男ホアキン・フェニックスをご紹介します。

ホアキンといえば、未だに話題にあがるのが兄のリバー・フェニックス。23歳で夭折した伝説のスターですね。正統派美男子だった兄には似ていませんが、弟のホアキンも味のあるハンサムで、モスグリーンの瞳とワイルドな毛量が素敵です。もっとも、ホアキンの一番の魅力はその演技力にあると思います。どんな作品のどんな役柄でもホアキンが演じれば主役を食うほどの存在感で忘れられません。人間がもつ多面性を顔の表情ひとつで体現できてしまうのです(逆にいうと裏表ない役でもやけに意味深に見えてしまう…)。

作品選びも良いので、数々の傑作に出演していますが、私のお気に入りは『インヒアレント・ヴァイス』(14)。ムニャムニャなに言ってるのかわからない、女にめっぽう弱いヒッピー刑事は最高でした。そして新たな代表作ともいえるのが現在日本で公開中の『ビューティフル・デイ』(17)。過酷な増量をこなして冷徹で孤独な殺し屋を全身で演じ、カンヌ映画祭主演男優賞を受賞しています。授賞式では、自分の名前を呼ばれて普通なら感極まったりするところを、受賞を夢にも思っていなかったというホアキンは、表情も変えず目をギョロつかせるだけ。革靴も履いてきていなかったので、スーツにコンバースで登壇していました(↓のリンクで映像見れます)。
https://youtu.be/k3RvegNUQ_A

さて、この映像でホアキンの隣に座っていた品のある令嬢が現在のガールフレンドなのですが、そうなんです、彼女は『キャロル』に主演したルーニー・マーラちゃんなのです! ホアキンとは2013年に『her/世界でひとつの彼女』で共演していますが、付き合いだしたのは『Mary Magdalene(日本未公開)』(17)がきっかけだそう。アメリカで来週公開になるガス・ヴァン・サント監督の新作でも共演していて、センスが良くて熱い役者魂をもつふたりはほんとにお似合いです♪

2014年にはヨガインストラクターと婚約した馴れ初めをトーク番組でおもしろおかしく話してニュースにもなったのに、実はまったくの作り話だったということがありました。もっと過去には『容疑者、ホアキン・フェニックス』(10)というクレイジーなモキュメンタリー作品で大バッシングをうけたことも(本コラムは褒めるコラムなので詳細は作品をお調べください)。お騒がせ俳優ともいわれていますが、本当はパパラッチに追われるような華やかなハリウッド的生活を好まない、良い映画で演技することをただ愛するピュアなヤツなんだと思います。

(パズー)