2022.10.27

【スタッフコラム】馬場・オブ・ザ・デッド by牛

第9回「晩秋仮装祭」

寒くなってまいりました。街を歩けばオレンジと紫の装飾が目に入ってくる季節です。そうです、来週にはハロウィンがやってきます。元々は秋の収穫のお祝いや、先祖の霊をお迎えし悪霊を追い払うというお祭りだそうですが、日本ではコスプレ大会と化している印象を抱いてしまいます。私自身、仮装する予定は全くないのですが、人生で一度は本気で怖い仮装をしてみたい! ということで、いつかハロウィンで仮装をする時のために、私がやってみたい仮装を恐怖映画の登場人物の中から考えておこうと思います。

まず、カルト映画の代表『ロッキー・ホラー・ショー』。もはや説明不要のホラーミュージカル作品ですが、私がこの作品の好きなところは楽しい楽曲以上にファッションの素敵さ! ティム・カリー演じるフランクン・フルター博士は強烈なセクシーボンテージ姿で登場! かつて、この作品の熱狂的ファンたちがコスプレをして何度も劇場に通ったという逸話も納得です。個人的には手術服を模したワンピース姿がツボであります。工夫次第で真似できそうなハードルの低さもgood。

ハロウィンといえば、映画『ハロウィン』に登場するブギーマン。…ですが、ここで紹介するのは生みの親であるジョン・カーペンター監督の80年の作品『ザ・フォッグ』に登場する亡霊たち。この亡霊たちは、霧が出たときにしか姿を現せないのですが、その霧の中から怪しげに現れる姿は強烈なインパクトを残しました。6人いるので、お友達とおそろいで仮装するのにぴったりです。ちなみに、演じたのは特殊メイクアーティストのロブ・ボッティン。当時若干21歳の彼はのちに同監督の『遊星からの物体X』の特殊メイクで一躍名声が高まりますが、まさかあの亡霊の中身が彼だったとは…と感慨深いのです。

そして、以前当館でも上映した『マリグナント 狂暴な悪夢』から“狂暴な悪夢”の正体=Gことガブリエル。ガブリエルは、主人公マディソンの悪夢の中に登場する謎の存在。彼の正体はストーリーを追うごとに明らかになっていくのですが、その姿は近年のホラー映画作品の中でダントツのカッコよさ…。(個人的な感想です。)完全体(?)となる姿の恐ろしさはかなり閲覧注意なのですが、それを含めて憧れる~! と私の仮装欲No.1なのです。ただ、彼の仮装をするとなると、後ろ歩きやパルクールの練習が必要になるため、あまり完コピには向かないかもしれません。

ホラー作品に出てくるキャラクターはどれも魅力的ですよね。古典的なドラキュラやゾンビなどもいいですが、ハロウィンで仮装をする予定がある方は、お好きなホラー映画の人物になりきってみるのも楽しそうです。皆さまの仮装写真をお待ちしております。

(牛)

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