2016.05.26
【スタッフコラム】☆☆☆に憧れて byスタンド
ごきげんよう。スタンドです。三菱一号館美術館で開催されていた『オートクチュール展』。その展示を観てからというもの、19世紀のドレスのシルエットに魅了されてしまい『エリザベス』『ブーリン家の姉妹』『風と共に去りぬ』『プライドと偏見』『アデルの恋の物語』など思いつく限り借りてきては、女性を美しく見せるシルエットに魅了されています。
第二回「コルセットをつけてみる」
話は逸れますが、私はここ3か月ほどダイエットに励んでいます。目標体重まではもう少し! ですが、元々お腹周りがもたつく体型で、理想には程遠いです。そんな時に映画の中でコルセットをきつく締めあげられる女優たちをみてふと思いました。「私も…コルセットしたらいいのでは??」早速、ネットで購入することにしました。
コルセットは古くは14世紀頃から使用されていたそうです。昔は固定する張り骨を象牙や銀などの高級素材で作っていたそうですが、21世紀の私のコルセットはスチールボーンという軽い素材で出来ています。最初につまずいたのは「一人で紐を締め上げるのは難しい!」ということ。そういえば『風と共に去りぬ』でも女中さんが、紐をちぎれそうなくらいきつく締めあげていました。(スカーレット・オハラはウエスト50㎝以下だそうです。信じられない。) 一人暮らしの部屋で、呼吸困難になりながらも極限まで締め上げた腰は計ると57センチ! スカーレット・オハラのようなくびれが一瞬にして完成しました。その後感激のあまり、鏡の前で何度も前と後ろを確認し、動き続けていると眩暈に襲われる事態に。その時、ふと頭をよぎったのは、映画でよく観る女性たちがフラフラと気絶するシーンでした。コルセットを人に絞めてもらっている間に苦しくて気絶してしまう女性もいたそうで、ゴムのガウチョパンツが履ける21世紀に生まれて本当に良かったと、倒れた布団の上で感じていました。
さて、購入から5日経ちましたが私は部屋で毎日コルセットをつけています。私の家はオートクチュール展で観たエレガンスなドレスや、映画に映る優雅な光景とは全くかけ離れた場所ですが、コルセットをして過ごす部屋の中はちょっとだけ、貴族の様な気分になっています(笑)。しかし、締めあげた身体と外したお腹の現実の差は、まだまだ埋まりそうにありません。
(スタンド)