エリザベス
ELIZABETH
(1998年 イギリス 124分)
2004年1月24日から1月30日まで上映 ■監督 シェカール・カプール
■脚本 マイケル・ハースト
■出演 ケイト・ブランシェット/ジョセフ・ファインズ/ジェフリー・ラッシュ/クリストファー・エクルストン/リチャード・アッテンボロー/ファニー・アルダン/ヴァンサン・カッセル/ダニエル・クレイグ

■1998年アカデミー賞メイクアップ賞受賞、作品・主演女優ほか計6部門ノミネートほか

(C)日本ヘラルド映画

16世紀イングランド。25歳でイングランド女王となり、後に<ヴァージン・クイーン>として君臨したエリザベス1世。

pic欲望と陰謀が渦巻く宮廷を、壮絶に生き抜き、女でありながらも死ぬまで権力を手にし続けた伝説の女王が、映画史上初めてしなやかなで、セクシーな生身の女性として甦り、その秘密のベールを脱ぐ。

英国王ヘンリー8世と、愛人アン・ブーリンとの間に生まれたエリザベス。腹違いの姉、メアリー女王の死後、弱冠25歳で女王に即位。側近の者でさえも誰が敵か味方か分からない中で、唯一彼女の心の支えになっていた恋人のタドリー。王室のスキャンダルの的となりながらも、毎晩逢い引きを重ねる中で、国内の宗教争いは激化し、イングランド史上最大の危機に直面する。

picエリザベスを失脚させようと全ヨーロッパや王室内から忍び寄る陰謀の影。優れた判断力と賢さで国の建て直しをはかっていたエリザベスだったが、無益な戦いで国民が傷ついていくのを目の当たりにし、ある決意をする…。

女王になることを望む、望まないなどと悩むことさえ許されない状況で、絶対的な権力と責任を与えられ、その中で葛藤した末に、自己を捨て、心を石のように固く閉ざし、絶対的な存在になることを決断したその生きざまに、心が強く揺さぶられた。

picそしてそのエリザベスの生きざまを見事に演じきったケイト・ブランシェットがすばらしい。

また、エリザベスの豪華な衣装も必見である。アカデミー最優秀メイクアップ賞受賞。

(カツオ)


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サハラに舞う羽根
THE FOUR FEATHERS
(2002年 アメリカ 132分)
pic 2004年1月24日から1月30日まで上映 ■監督 シェカール・カプール
■原作 A・E・W・メイソン
■脚本 マイケル・シファー/ホセイン・アミニ
■出演 ヒース・レジャー/ウェス・ベントリー/ケイト・ハドソン/ジャイモン・ハンスゥ/マイケル・シーン/ルパート・ペンリー=ジョーンズ

(C)アミューズピクチャーズ

戦争に行くことを拒んだために、ハリーは親友たちや恋人から『白い羽根』を贈られる。『白い羽根』(White Feather)は「臆病者」を意味した。(闘鶏で尾に白い羽根がある雄鶏は戦いに弱いとされていたことが語源)

picしかし屈辱の証であったはずの羽根は友人たちを救うために砂漠へ向ったハリーが試練を経るうちにその意味を変えていく。それは次第に彼の心の支えとなり、愛する人々と必ず再会するという思いを込めた『誓いの羽根』へと変わっていく。

ビクトリア朝時代の英国の名誉、愛、裏切り、死、臆病さ、ヒロイズムをストーリーに盛り込み、反戦テーマを見え隠れさせながら、132分間、飽きること何見せてくれる一大絵巻である。

picサハラの持つ自然は雄大かつ荘厳。ハリー=ヒース・レジャーの苦しみからの精神的なサクセスストーリーは悲痛なほどの苦しみから、戦いの場面でも感動的なシーンも味わい深くこの壮大な叙事詩の世界に夢中になってしまうでしょう。

(WING)



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