2017.02.09
【スタッフコラム】うどんデザインばなし byうどん粉くん
早稲田松竹のラインアップチラシを担当させてもらったのは、2011年の11月号からでした。前任の先輩スタッフから「やってみない?」と声をかけられたときは、やってみたい気持ち半分、残りは自分に務まるのかという不安しかありませんでした。デザインしたチラシがご来場のお客さまや、置かせてもらっている都内の映画館で多くの方の手に届くなんて! と想像してビビりまくりでした。デザインすること自体はじめてだったので、最初のチラシは先輩スタッフに横でアドバイスをもらいながら進めていきました。気をつけるように言われたことは3つ。
・手に取ってもらえるようなデザイン
・「早稲田松竹」のロゴは入れること
・早稲田松竹らしさ
上の2点は分かるのですが、早稲田松竹らしさって…なんだろう。ということで、当館HPのチラシギャラリーで過去のチラシを見てみると、あまりに自由すぎて(←褒めています)頭はますます混乱状態に。でも同時に、これだけのびのびやってもいいんだ! という勇気ももらえたのです。
そうして取りかかったチラシは、周防正行監督の『ダンシング・チャップリン』をモチーフにデザインしました。不慣れなデザインソフトでチャップリンのハットの形を作るのに手こずったり、パソコンで作業している色と印刷したときの色の違いに悩まされたり、悪戦苦闘したのを覚えています。チャップリンの軽やかさを出そうと、背景の柄を自分で作ったのですが、ポップかつレトロな印象を目指しつつ、そこに自分なりの早稲田松竹らしさをプラスしたい! と考えながらデザインしていました。いま見ると、当時自分が持っていたスキルをフル稼働して出来たチラシだったなと、感慨深い気持ちになります。
自分にとって「早稲田松竹らしさ」というポイントは、毎月チラシをデザインしていてあまりに自己満足に走ってしまいそうなときに、一歩引いて冷静になる大事な工程の一つになっています。個人的なモノではなく、あくまで早稲田松竹の顔としてチラシを作っているということを忘れてはいけないな、と出来あがったチラシを見ていつも思うのです。
(うどん粉くん)
◆当館HPチラシギャラリー
http://www.wasedashochiku.co.jp/aboutws/special.html