2018.01.25
【スタッフコラム】☆☆☆に憧れて byスタンド
こんにちは! スタンドです。今年の東京はとてつもない大雪が降りましたね。私は上下ヒートテックにカシミアのニットを着て、その上に180デニールのストッキングを履き完全防備をしていました。さらに、早稲田松竹スタッフいち寒がりな私は、働き始めた当初から受付(外に近い)や映写室(一年中冷房がついている)など、館内でもマフラーが欠かせません。少し変わった色や、気に入った素材のマフラーを見つけるとつい買ってしまうのですが、暖かいところで育ったせいか、まだまだ巻きなれず野暮ったくなってしまいます。暖かければそれでいいと思っていた私ですが、とある映画を観ているときに気づいたことがあったのです。
「マフラー上手に憧れて」
ルキノ・ヴィスコンティの『若者のすべて』は田舎から上京して変わっていく兄弟たちを描いた物語ですが、私の中ではマフラー映画でもあります。色んなマフラーの巻き方が出てくるのもそうですが、それによって田舎の人間が都会に染まっていく様子を描いているように感じるのです。例えば次男のシモーネは上京してきた際、マフラーをただくるっと巻いていて粗野な印象ですが、暫く観ていると同じマフラーをコートの下で折り込んで巻くスタイルになっています。それは田舎の家族と都会の長男が再会したときに長男がしていたスタイルと同じで、巻き方を変えるだけで洗練されたように見えるのは凄いなと驚きました。
それに気づいてからというもの、私がもっているマフラーも工夫すればもう少し垢抜けた印象になれるかもしれないと自分に似合う巻き方を練習しています。映画の主人公たちのように洗練された首周りに憧れつつ、冬はもうすぐ終わるというのに新たなマフラー探しにも余念がない今日この頃です。
(スタンド)