2020.12.09

【スタッフコラム】うどん粉デザインばなし byうどん粉くん

先日、めがねが壊れました。いや、壊しました。酔っぱらって枕元に放置した結果、記憶にはないのですが寝返りを打った自らの体で押し潰して柄の部分を折ってしまったようです。買ったときは、もういい大人なんだから今度こそ大事に使おうと決意したはずなのに、1年で壊しました。寝返りで折ってしまう自分の巨体にもショックでした。

そして何よりもすべてがボヤけた世界は絶望的状況! 昔使っていためがねがどこかにあったはずと思い、横山やすし師匠ばりに“めがねめがね~”と部屋の中をしばらく探し彷徨いましたが、あえなく挫折。めがねのない不便さを痛感しながら、どうしようもないので買ったお店に修理に出しに行くことにしました。

外に出るとそこは全方位デンジャーゾーン。歩き慣れた道を進むぶんには問題ないのですが、人通りが多くなってくると人との距離感がつかめずビクビクでした。すれ違う人の表情を確認できないのがとにかく不安で、凝視しようと目を細めながらフラフラ歩く僕はきっと不審者だったことでしょう。

お店までの最難関は、慣れない駅での地下鉄乗換え。しかも運悪くその日は日曜日…。人が駅構内にうじゃうじゃです。無数のボヤけた人々が行き交うなかでの乗換は、クリア不可能なゲームのようでした。ときどき壊れためがねを取り出し、西洋貴族が手持ちめがねを使うように目に当てては少しずつ進むといった感じでした。

そのとき感じたのは、東京メトロの案内標識のありがたさ。路線によって色分けされたあのカラフルな案内マークです。半蔵門線に乗り換えだったんですが、ボヤけた視界でもパッと入ってくる紫色をひたすら頼りに構内を移動して電車に乗れました。嗚呼、シンプルな造形で文字が読めなくても案内してくれるユニバーサルデザインよ、ありがとう! と感動しつつ、めがね屋さんにも無事到着できました。

お店の方に相談すると、あっさり直せますよと言ってもらえて一安心。でも代替のめがねを買わなきゃないなーと思っていたら、1年前に修理をお願いしていた別のめがねが預けっぱなしだったことが発覚! 修理をお願いしに行って、別のめがねを受け取って帰ってくるという不思議な現象が起きました。

1年も受け取りに行かないなんて自分はどれだけズボラなんだろうと呆れますが、これはこれで結果オーライですよね。そして1年も預かってくれていためがね屋さん、どうもありがとう。2週間後、修理が終わったという電話をもらったので、今度はすぐに受け取りに行ったうどん粉なのでした。

(うどん粉くん)