2020.06.17

【スタッフコラム】二十四節気・七十二候とボク by上田

二十四節気:芒種(ぼうしゅ)、次項:腐草為蛍 (くされたるくさほたるとなる)

皆様お変わりありませんでしょうか…というわけにもいきませんね。今回のCOVID-19によって色んな変化が訪れてしまいました。かといってあまり大仰な挨拶ばかりでは疲れてしまいますよね。世界中で社会活動が自粛している際には地球温暖化ガスの排出量が一時的に下がったというニュースも聞こえてきて、悪いことがあれば良いこともある。こういうときにもいつもどおり季節が巡り、私たちが花見をできなくても桜が変わらず咲いていたり、青々と茂っていく草花たちを見ていたりすると、ずっと変わらずにいるのはやはり自然なのだなと思わされてしまいます。というか、自然の場合は変わり続けることが普通なのですね。

異名を【朽草・腐草(くちくさ)】という蛍。「腐草為蛍」は、サナギから羽化を地中で行った蛍が土から這い出てくる姿をみて、枯れて腐った草が蛍に変わったように見えたというところから伝えられております。このエピソード自体興味深く調べてみたのですが、起源になる物語などは見つかりませんでした。古代中国では、こういった虫や生き物が、植物から変化して生まれたというものが多く、ちょっとした目の錯覚のように直感的にメタモルフォーゼをとらえていて面白いです。最近の研究では蛍が発光する遺伝子の研究に成功し、光らない生物でも持っている物質が遺伝のコピーエラーによって光る物質に変化したことが分かったのだそうです。光るようになった蛍もびっくりですよね。環境適応するために光るようになったのか、光ってしまってからそれを生かしていったのかわかりませんが、どちらにせよ変化が起きてそれに合わせていく。こういう時に多様でユニークな特色が現れていくというのが面白いですね。

余談ですが子供が主人公の成長物語の面白いところは、こういう変化を自然にとらえているからだと思います。リアクションがとても素直で、起こった出来事にすぐ順応していく。ときには変化を極端に受け止めてしまってそれが良くないことにつながってしまうこともあります。こういうときこそ、焦らずにじっくりと光り方を見つけていけるといいなと願うばかりです。

(上田)