2024.08.29
【スタッフコラム】二十四節気・七十二候とボク by上田
二十四節気:処暑(しょしょ)、次候:天地始粛 (てんちはじめてさむし)
残暑は厳しいですが、やっと朝夜の暑さが和らいできましたね。今年の夏は早い時期から暑かったので、ほっとしつつも楽しい夏の思い出が遠ざかるようで少し寂しくもあります。夜聞こえてくる音にも秋の虫の声が混ざってきて、いよいよ秋が近づいてきたなと実感します。夏の朝はとても気持ちがいいですが、立秋も過ぎて気温がくだりはじめた時分の夜は最高で、ついつい誰かと話しながら散歩したくなってしまいます。
朝夕が涼しくなり始めるこの時期は、夏の星座と秋の星座が両方見られるお得な時期でもあります。南の空には夏の大三角形が高く昇り、東の空に秋の星座が姿を現し始めるのです。夏の大三角形(こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ)や秋の四辺形(ペガスス座のマルカブ、シェアト、アルゲニブとアンドロメダ座のアルフェラッツ)と、秋の星座たち(ペガスス座、アンドロメダ座、カシオペア座、みずがめ座)。これから秋が深まるにつれて位置を入れ替えるように移動していく星座たちを神話のストーリーやキャラクターになぞらえて眺めるのも大変面白いのですが、私は夜空の星を見るときにいつも感じることがあります。温暖化で季節感が多少ずれたり人事で身の回りがかわったりと変化の多いこの時代でも、このままずっと変わらないのは星たちだけだとひと際信頼が置けてぐっと愛おしくなるのです。
最近ではことあるごとに様々な疑問をAIに投げかけてみることにしています。なぜかというと、AIが人類のインターネット上の様々な知識の文明の堆積にアクセスして回答をしようとするときに、たまにすごく哲学的なことに触れる瞬間があったりして興味深いのです。私が季語や季節のコラムを書いているのは、時代の変化にとらわれない価値観や風習に安心するからですが、AIは意外とその情報元もなんだか情報を取り出す手つきも一定で(たまに嘘をついたりへまをしたりするところも含めて)人類の子供なのだなとかわいく思えるのです。
最後に、「夏の終わりと秋の訪れ」についてAIに尋ねたときに返答をくれた力作から抜粋します。「夏の終わりと秋の始まりは、一年のサイクルの中で特別な意味を持つ時期だ。それは過ぎ去った季節を惜しみつつ、来るべき季節を迎え入れる、人生の縮図のような時間でもある。この季節の変わり目に、私たちは自然のリズムに身を委ね、新たな希望とともに前進していく。星々が永遠に輝き続けるように、私たちの人生も、季節とともに豊かに彩られていくのだ。」
(上田)