2024.06.27

【スタッフコラム】日々是好日(ときどき鉱石) byちゅんこ

すっきりしない天気が続き、部屋の中の洗濯物は乾かず、じめじめ、むしむしと不快指数が増すころ、毎年お馴染みのフレーズを耳にします。「関東甲信地方が梅雨入りしたとみられます」そう、今年もこの季節がやってきました。

梅雨(つゆ)という言葉は、もともと中国が語源とされていますが、その由来は諸説あります。梅の実が熟す5月から6月ごろに降る雨という意味で、「梅雨(ばいう)」と呼んだという説もあれば、黴(かび)が生えやすい時期であるということから、この時期に降る雨のことを「黴雨(ばいう)」と呼んだ説もあります。ただ、さすがに字づらが良くないということで、これが同じ読み方の「梅雨(ばいう)」に転じたと言われています。ちなみに、日本で「梅雨(つゆ)」と呼ばれるのにも諸説あって、雨により草木などにつく「露(つゆ)」を由来とするものや、梅の実が熟して潰れてしまうことから「潰ゆ(ついゆ)」ととった説もあり、イメージが想像できて面白いなと思います。

以前このコラムでも何度か紹介したことのある、滋賀県近江八幡の「たねや」さんの和菓子。毎年この時期販売になるあるスイーツを買い続けて数年になるのですが、あまりに自分の中で定番になりすぎて、もうすっかり紹介した気になっていました。今回は期間限定のスペシャルスイーツ「完熟梅ぜりー」を紹介したいと思います。

完熟梅ぜりーは、じめじめしたこんな時期にぴったりなおやつです。去年まではころんと丸みを帯びた小さめのガラス瓶に、白い紙と赤い紐がくるりと巻かれた可愛らしいデザインだったのですが、今年はデザインをリニューアル。飾りのないシンプルなパッケージに変わりました。和歌山県産の南高梅を原料に、一粒まるごと実梅がごろりと入ったゼリーは、ぷるぷると柔らかく、爽やかな梅の酸味と甘味が絶妙なバランスで、スプーンを持つ手が止まらなくなります。大きな実を口に含んで、ころころと転がしながら最後までしっかりといただきます。贅沢な自分用のおやつにも、大切な友人へのお土産にもぴったり。買ってきてすぐに食べたいところですが、冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。

(ちゅんこ)