2024.03.28

【スタッフコラム】二十四節気・七十二候とボク by上田

二十四節気:春分(しゅんぶん)、次候:桜始開(さくらはじめてひらく)

ずいぶんと春らしい暖かさになってきましたね。朝晩の気温の低さも少し様子が変わって爽やかなひんやりとした空気になってきました。そんなに寒くないと思っていても、朝方にはフローリングの床やシンクに触れると意外に冷たくて驚いてしまうことがあります。冬には部屋全体が寒かったからあまりそう極端に感じなかったのでしょうか、冷たさを不意に感じるのもこの季節ならではのことだと思います。実はサクラの開花には冬の寒さと、生長を促す春の暖かさがどちらも必要だって知っていましたか? サクラの花芽が前年の夏にできた後、一旦、生長を止めて休眠して、冬の厳しい寒さに数十日間さらされて眠りから目覚めることを「休眠打破」というそうです。寒さの中で目覚めて、暖かさで生育して開花する。花たちもこの時を一年近く待っていたのだと思うと、より一層花を見るのが楽しみになりますね。

まだ東京では開花宣言が出ていませんが、今週末くらいには関東各地で桜が開花すると聞いてわくわくしています。コロナ禍では花見宴会禁止という想像したこともない事態が起きて、私もそれから花見宴会に出かけたことがありませんでしたが、今年は友人たちと集まりたいなと思っているところです。昨年はまだ数か所でしか行われていなかった「早稲田さくらまつり」も今年は2019年以来の5か所で開催されると聞きました。新宿区が発行している「新宿さくらMAP2024」によると、当館の近くの面影橋付近ではライトアップも予定しているそう。面影橋付近の神田川遊歩道のさくら並木は、一時期私の通勤路の近くだったこともあり今でも毎年桜を見に行く場所の一つです。ライトアップは4月7日までの18時~21時らしいので、もし良かったら当館の帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。晩春の季語に「花冷え」という言葉がありますが、花が咲くころに寒さが戻って来ることが多いので、お出かけの際にはお気をつけくださいませ。
(上田)