2016.05.26

【スタッフコラム】早稲田松竹・トロピカル・ダンディー byジャック

私がヒップホップにハマったのは高校時代です。4歳年上の兄がいる小学校からの友人S君に教えてもらい、人生で初めて自分でCDを買ったのです(実は小学校の時に「え、○○知らないの?」というS君の発言に疎外感を覚え、高校生まで音楽とは疎遠になっていました)。骨太のリズムで体が動くのはもちろん、ストレートな言葉の力を目の当たりにし、まるで今すぐ何かができるような感覚を抱いたのでした。映画『ロッキー』を観た後になんとなくシャドーボクシングするような感じに似ているかもしれません。

ヒップホップ熱は私の友達中に伝染し、中でも「般若」というミュージシャンに夢中でした。歯に衣着せぬ発言の数々にしびれ、そうかと思えば唐突に笑わせられたり、感傷的になったりと、生々しい言葉にあふれています。今までテレビで見ていた音楽ランキングとは別のところでも、面白い音楽があるんだなあと認識したのでした。

ちなみに般若さんは毎週火曜深夜1:26~1:56にテレビ朝日で放送されている『フリースタイルダンジョン』という番組に出演されています。勝ち上がり形式の最後のボスとして、挑戦者たちに立ちはだかります。即興で繰り広げられるラップバトルに大興奮。私の毎週の楽しみの1つです。

さて、早稲田松竹では6月4日から6月10日まで『ストレイト・アウタ・コンプトン』という作品を上映します。私はロードショーの際に、シネ・リーブル池袋に観にいったのですが、改めてヒップホップのかっこよさを再認識するきっかけになりました。表面上の過激さや危険さだけではない、人間としての魅力にあふれた映画だと思います。是非お越しくださいませ。

(ジャック)

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