2016.08.04

【スタッフコラム】うどん粉色彩検定 byうどん粉くん

わたくしうどん粉は、当館毎月のラインアップチラシを作らせてもらっているんですが、色彩検定の勉強を始めたことで、最近気をつけていることがあります。それは、あまりたくさんの色を使わないということです。多くても3色くらいにして、より配色について考えながらデザインをするようになりました。その色の選ぶ作業が面白いんです。

配色というのは、大きく「類似系」と「対照系」の二つに分けられます。それを色相(色みの違い)、明度(色の明るさ)、彩度(色の鮮やかさ)などを使って組み合わせていきます。色同士を統一していくのか、変化させるのか、そのバランスがポイントになっていきます。これは日々の服選びで日常的にやっていますよね。それが面倒な日もあれば、新しい服を買ってルンルンでコーディネートする日もあったり。服選びの出来が、その日の気分を決めるといっても過言ではない!! それくらい配色は私たちの生活に密接に関わっています。

さて、ここで8月のラインアップチラシの配色を解説したいと思います! お手数ですが、早稲田松竹ウェブサイトのチラシギャラリー(http://www.wasedashochiku.co.jp/aboutws/special.html)を参照していただけると、うれしいです。今回は、ふたりの画家・藤田嗣治とニコ・ピロスマニが向かい合っているデザインにしました。いったいふたりは何を話しているんですかね? 気になります。

ここで主に使っている色は、オレンジ色と水色です。色相が離れている2色なので、対照系の配色です。オレンジ色は暖色系、水色は寒色系といった、対立的なイメージの組み合わせですが、2色の明度と彩度を合わせて統一感を出しました。その際、明度も彩度も落としてくすんだ印象にすることで、ふたりの生涯の少し寂しい部分を表現してみました。また8月のチラシなので、夏らしい2色で寂しいなかにもさわやかさをプラス!

いやぁ~配色って奥が深い。こんな感じで毎月締切に追われながら、苦しく楽しく作っております。8月のラインアップチラシは当館はじめ、都内の映画館や高田馬場のカフェにも置いてもらっているので、ぜひ手にとってみて下さい。

(うどん粉くん)