2016.09.15

【スタッフコラム】日々是好日(ときどき鉱石) byちゅんこ

星にまつわる神話や童話、映画など、星をモチーフにした物語は、古今東西数多く存在します。夜空に瞬く星が、それだけ人々を魅了するからでしょうか。今回はそんな星に関連した、とっておきの石たちをご紹介したいと思います。

【クラスター雲母】【白雲母】、またの名を【スターマイカ】。
これは、淡い金色をした雲母の欠片が星の形をしているのが特徴です。雲母は中国名で、日本ではキラキラと輝くことから“きらら”とも呼ばれています。薄い星形の雲母が何枚にも重なった姿は、まさに星が集まっているみたいです。

【ペンタゴン石】。
「カバンシ石」とは化学組成式が一緒で、結晶構造が異なる鉱物なため、その姿は似ていて見分けるのが困難です。何て表現したらいいか分からない、とてもきれいな青色をしています。星形の双晶と放射状(ボール状)の形がありますが、「ペンタゴン石」で画像を検索してみると、おそらくボール状のものが多く見られると思います。ちまちましたその姿はまるで海の中のウニのよう…、にも見えるのですが、ごくまれに、とてもきれいな星形をしているものがあって、ハッと目を奪われてしまいます。透き通った、青い星の形をした細長い鉱石。こんな石が作られたものではなく、自然界に存在するなんて…。その不思議に思わず思いを馳せてしまいます。

【ホランド石】【ホランド鉱】、またの名を、【星入り水晶】。
氷砂糖を思わせる水晶の中に、ホランド鉱と呼ばれる二酸化マンガン鉱物が内包されているものをそう呼びます。それはまさに小さな星を閉じ込めているよう。偶然ですが、その姿かたちからウニ入り水晶や、英語では小さな蜘蛛に見えることからスパイダークリスタルとも呼ばれているそうですが、やはり個人的には星入り水晶と呼びたい気がします。

★ちゅんこオススメ今月の切手★
今回ご紹介します切手は、10月28日に発売予定の「星の物語シリーズ 第4集」です。黄道12星座の中から、やぎ座、みずがめ座、うお座をセレクトし、ひとつだけある土星はホログラムになっています。

(ちゅんこ)