2017.02.16

【スタッフコラム】☆☆☆に憧れて byスタンド

こんにちは。スタンドです。去年から写真を撮ることにハマり、それと同時に写真集を少しずつ集めています。自分が素敵だと思う写真はどんなスタイルなんだろうなと思いながら、色々な本屋さんや写真展に立ち寄っては物色して出会いを楽しんでいます。そんな中、最近気づいたことがありました。

「コンセプトのある作品に憧れて」

高田馬場にギャラリーがあるのをご存知ですか? 新目白通り沿いに「Alt_Medium」という2016年10月にオープンしたギャラリーがあるんです。そこで写真家・喜多村みかさんの「meta」というポートレイトの写真展が行われていました。ポートレイトは元々好きなスタイルなのですが、特に惹かれたのはそのコンセプトでした。

「私やここに写っている人たちがこの世からいなくなったとき、誰かに見つめられ、そのとき何を感じさせることが出来るのかを問う、わたしの密かな実験でもある。確かめる術こそないけれど。」(喜多村みか写真展「meta」ステートメントより)

このコンセプトを読んでから作品を見ると、他人のポートレイトなのに、まるで身内のアルバムの様なノスタルジーを感じました。そして“いつか居なくなってしまう”私の周りの大切な人達の事を考えずにはいられませんでした。鑑賞後に、今回の展示の写真集を購入することにしました。5年、10年と時を経て、写真集を見返す時にどんな気持ちになるのだろうと今から楽しみで仕方ありません。

今回の写真展をみて、素晴らしいコンセプトは作品をより一層魅力的にみせるのだということに気がつきました。新しい視点の発見を与えられるコンセプトに憧れを抱かずにはいられません。

さて、その気持ちを抱えてからというもの、私の撮る写真のコンセプトはなんだろう? とずっと自問自答しています。この中に答えがありそうだと、自分の好みの映画や音楽、写真集や雑誌小説を広げてみても、まだまだ考えがまとまらない今日この頃。コンセプトのある作品は、自分自身をよく知っている人のものだと益々憧れてしまうのでした。

(スタンド)