僕は夏がニガテです。汗でベタベタ張りつくTシャツ、寝苦しいムンムン熱帯夜、そして活発になる虫たち（特に黒いアイツ）。夏を生き抜くのは大変です。そんななか、唯一味方でいてくれるのはキンキンに冷えたビール！　いつだって十分美味しいのに、暑い夏になるとその魅力はとどまることを知りません。もはや僕にとって夏のヒーローです。

以前、そんな愛してやまないビールを作ったことがあります。茨城県にある木内酒造という由緒正しい酒蔵で、なかなかガチなビール造り体験をしました。どれくらいガチかというと、ベースとなるビアスタイル（ペールエール、スタウト、IPAなどなど）や苦味、アルコール度数を決めることができ、作業時間はおよそ4時間。麦芽を計量するところから始まる、ただひたすらビールと向きあう濃厚な時間です…。ビールになる前の甘い麦汁を試飲したときは、「こりゃ太るわけだ…」と糖質を舌で感じ、ビール太りしてきた自分の体を見ながら静かに納得しました（笑）。各工程の間に待ち時間が結構あるのですが、敷地内にお蕎麦屋さんやショップ、利き酒ができるバーカウンターがあったりと、まったく時間を持て余しません。ビール造りの最中だというのに、我慢できず一杯ひっかけてしまいました。

さらに嬉しかったのは、出来あがったビールのラベルデザインができたことです。飲食店をしている知人と参加し、お店でお客さまに出すことを目的でオリジナルビールを造ったのですが、ラベルデザインもさせていただけることに。ポスターやチラシのデザイン経験はありましたが、「商品」のデザインはこれが初めてでした。それが大好きなビールだなんて、なんという運命！（笑）ビール造り体験から１ヶ月、届いたビールは見た目も中身もまるごと全部が愛しいビールでありました。

（うどん粉くん）