子どもの頃に言われた「朝のフルーツは金、昼は銀、夜は銅」という言葉のイメージから、それまで私は朝のフルーツは何でもいいものだと思っていたのですが、先日テレビでそんな思い込みを覆すちょっと衝撃的なニュースを知りました。

それは朝に柑橘系を食べると紫外線を体内に吸収しやすい、というものです。調べてみたら、野菜や果物の中には「ソラレン」という紫外線を体内に吸収してしまう光毒性を持つ成分のものがあり、これが摂取後７～８時間かけて紫外線吸収を活性化させ、どんどん体内に吸収してしまうというのです。

「あ、俺には関係ないや」と思った男性の皆様、関係なくはありませんよ。なぜなら、私たちの表皮には皮膚の免疫を司る細胞、ランゲルハンス細胞というものがあって、これが紫外線に当たることで免疫力が落ち、つまりは疲れやすくなってしまうのですね。もちろん柑橘類自体が悪いわけではありません。柑橘類やキウイなどビタミンＣの多い食べ物は、夜に食べると紫外線で傷ついた細胞の修復に使われ、カルシウムやコラーゲンの生成に必要な栄養素となります。大切なのは食べるタイミング。

ちなみに、いちごやブルーベリーなどのベリー類、トマトやアーモンドなど、朝食べると紫外線対策になる食べ物もあります。その中でも特に優秀な紫外線カット食材は、スイカ、さつまいも、カカオで、「天然の日焼け止め」として注目されているようです。毎日強烈な暑さが続きます。少しでも効率的に栄養を摂取して、夏バテ防止に努めたいですね。

さて、今回ご紹介します石は、レモン色をした鉱物、シトリンこと黄水晶です。黄色に染まる理由としては、熱干渉や放射線が加わって変化したものと言われています。そのため現在出回っているものは人工のものが多く、天然のものは数が少ないため貴重です。シトリンという名前の由来は、響きからも想像ができるとおり、この石の色が柑橘類のシトロンの果実の色に似ていることからつけられたそうです。

（ちゅんこ）