2018.03.22

【スタッフコラム】日々是好日(ときどき鉱石) byちゅんこ

気象庁では、東京の桜の開花が発表になりましたね。このメルマガが皆さまの元へと届く頃には、ちょうど満開になった頃でしょうか?

毎年この時期になると、どこのテレビ局でも話題になるのが、桜の開花時期です。「今年は気温が高いから、平年よりも開花が早いです」とか、「いついつ頃に満開になります」などの情報が飛び交うと、日本中が固唾を飲んで桜の開花を待ち詫びているようで、ちょっと面白いなあと思いながらも、私も同じく注目してしまいます。

そして桜の花が見頃を迎える頃、まるでピンク色の雲がふわりと広がったような光景を、街中や、あるいは電車の車窓から目にするたびに、いま日本中で同じような場面が広がっているのだろうなと想像して、少しだけわくわくした気持ちになってしまいます。

さて。日本を代表する桜と言えばソメイヨシノです。この品種は江戸時代末期に、染井村(現在の豊島区駒込)の植木屋さんが、大島桜と江戸彼岸桜を交配して作り出したものだそうです。このソメイヨシノは自然に増えることができないため、取り木や接ぎ木や挿し木で人工的に増やすことしかできないクローンであることは有名な話です。

また、ソメイヨシノは桜の中でも菌類による病気に弱い性質を持つ品種であるため、その寿命は60年という説もあり、現在では別の品種への植え替えが検討されているそうですが、その一方で日本最古と呼ばれるソメイヨシノは130年を超えているため、きちんと適切な管理をすれば寿命が延ばせるとも言われています。

先日ニュースを見ていたら、朗報が飛び込んできました。紀伊半島で新種の野生桜が確認されたそうです。国内で野生の桜の新種が見つかるのは、なんと103年ぶり。早咲きで葉が小さく、花の一部などにも他の桜と違う特徴があるその桜は、「クマノザクラ」と命名されたそうです。

(ちゅんこ)