2019.01.17
【スタッフコラム】わたしのランチ byもっさ
ハラショー! 「チャイカ」でロシア料理
久しぶりにお正月を地元・札幌で過ごし、凍てつく寒さに触れたおかげで、東京に戻ってからも防寒癖が抜けません。そんななか、私がランチタイムに選んだのは北海道よりもはるかに寒い国・ロシアの料理でした。というのも、ただいま休館をはさんで上映中の「セルゲイ・エイゼンシュテイン監督特集」を目前に、「高田馬場のロシア料理といったら…」と、ピンときたわけです。そんなわけで、今回は寒い季節にぴったりの、ロシア料理店「チャイカ」をご紹介いたします。
実は「チャイカ」に食べに行くのは今回が初めて。今までロシア料理って私には馴染みがないと思っておりましたが、メニューには聞き覚えのあるものばかり。「ボルシチ」は某スープ専門店の人気メニューだし、「ピロシキ」はパン屋さんでよく見かけるし、「つぼ焼き」は某ファストフード店の冬季限定メニュー。まずは、そんなロシア料理の代表選手を味わうべく「トロイカセット」を注文しました。
ミニサラダに続いて登場するのがボルシチ。赤く染まったスープには牛肉と野菜の旨みがしっかり溶け込み、一口、また一口と体に優しさが沁みこんできます。ちょこんと乗ったサワークリームを混ぜればほのかに酸味がかり、かつクリーミーな味わいが楽しめます。ボルシチが食道を走り終える頃には、冷え切った体がほんのり温まっていることに気が付くのです。
続いての走者はピロシキ。ふわふわのパンの中に、ひき肉や刻まれた玉ねぎなど、これまた旨み成分がぎゅぎゅっと凝縮された具材が控えめに入っております。お惣菜パンにありがちな油っぽさも控えめで、大きくもなく、小さくもない、丁度良いサイズに、ついついもう一つ追加したくなります。実際、ピロシキのないランチセットを注文していた両隣の殿方(赤の他人)は「ピロシキください」とこぞって追加しておりました。激しく共感!
じっくりと着実に食欲を掻き立てた先で、ラストスパートを駆けるのはつぼ焼き。思いのほか小さなカップに、蓋をしているのはこんがり黄金色に焼きあがったパイ。今までの温もりは序の口だったのか、一番アツアツな状態でやってきます。香ばしいパイを崩しながらいただくクリーミーなシチューは結構ボリュームがあり、体温は急上昇。まろやかでコクがあって、でも決してくどくない、この口当たりの良さは癖になる!
アンカーを務めるのはロシアンティー。食後はコーヒーかロシアンティーか選べますが、私は断然ロシアンティーをおすすめします。スプーンで中に入ったジャムを掻き混ぜながらいただく紅茶は、ジャムの甘酸っぱい香りが広がり、優しい甘さと温かさが五臓六腑に染み渡ります。究極の締め、ご馳走様です。
あぁ~、食べたくなってきました! 今日のランチはここで決まり!
(もっさ)