2019.06.13

【スタッフコラム】うどん粉デザインばなし byうどん粉くん

早稲田松竹のチラシをデザインするとき、できるだけその月に上映する作品のタイトルを記載するよう心がけています。洋画は原題、邦画なら英題表記にしたりと、作品のイメージに合わせてフォントを変えて楽しんでいます。デザインの統一感を考えると、ついアルファベット表記にしたくなってしまうのですが、その度に少し「日本語」に申し訳ないような気持ちと、もっと活かしたデザインにしたい気持ちがぐるぐるします。そんなときいつも思い浮かぶ憧れの日本語字体があるんです。

新宿駅構内で、ガムテープで文字を作った案内表示を見たことはありませんか? ずばりそれが憧れの「修悦体」という字体なのですが、あの案内表示に初めて気がついたときはかなり衝撃的でした。遠くから目について面白い字体だなぁと思って近づいたら、それはカッターで美しく切り取られたガムテープ! 直線と曲線の組み合わせが絶妙で、しばらくそのレタリングに見惚れてしまいました。あとで友達から、駅の警備をしてる佐藤修悦さんという方が手作りしていて、「修悦体」と呼ばれていることを教えてもらい、さらに驚いたのを覚えています。

「修悦体」の素晴らしさは、なんといってもデザインと分かりやすさの共存です。膨大な広告や案内掲示でごった返している駅の中で、すんなり目に飛び込んでくる造形は、安心感すら覚えます。新宿駅だけでなく他の駅にも修悦さんの案内表示が展開されており、予期せず発見できたときは、街でイカしたストリートアートに出会えた気分♪ 案内表示という機能をきちんと果たしながら、人をウキウキさせられるデザインって、これ以上のことはないですよね。

自分もこんな風に日本語を楽しくデザインの中に落とし込みたいという羨望と、来年の東京オリンピックに向けて東京中の交通案内標識が修悦さんデザインになったらどんなに素敵だろうと想像が止まらないうどん粉なのでした。

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ロケットニュース24↓

JR新宿駅にガムテープだけで書かれた文字「修悦体」の最新作が登場! 見ていて心が和む温かい文字

(うどん粉くん)