2021.03.31

【スタッフコラム】しかまる。の暮らしメモ byしかまる。

第17回「ピンクの服に恋をして」

そろそろ東京でも桜が満開になる頃でしょうか。春を象徴する色といえばピンクですが、自分に似合わないかも…と長年買うのを躊躇していました。今回はそんな私にこの春、空前のピンクブームをもたらしたドラマ『カルテット』をご紹介します。

松たか子、満島ひかり、松田龍平、高橋一生の4人が共演、今話題の大ヒット映画『花束みたいな恋をした』の坂元裕二が脚本を手掛けたこのドラマ。ひょんなことから4人がカルテット(弦楽四重奏)を組み、冬の軽井沢の別荘で共同生活を送る、ラブストーリーあり、サスペンスありな大人の作品に仕上がっています。

私にピンクブームをもたらしたのは、満島ひかりが演じる“すずめちゃん”こと世吹すずめの洋服たちです。すずめちゃんは、いつでもどこでも眠くなったら寝てしまう自由奔放なチェロ奏者。ほかの3人はモノトーンを基本とした落ち着いた色合いの服装ですが、彼女はビッグサイズのパーカーや、チュールのボリューミーなスカートなど様々なピンクアイテムを持っています。

どの回も可愛いのですが、私が一番好きなのは第3話。絶縁していた父親の危篤を聞きつけ病院へ赴くも、過去の因縁から行きたくない気持ちと、家族なんだから行かなきゃという気持ちの間で葛藤します。結局最期を看取ることなく、松たか子演じる真紀さんと一緒にかつ丼を食べるシーンは、展開が分かっていながら何回観ても涙が溢れてしまいます。この複雑な感情を見事に表現した満島ひかりに釘付けになりつつも、ファッションチェックは欠かせません。ピンクのロングワンピースに赤いニットを重ね、アウターはゴツめのレザージャケット。病院へ行くにはかなり目立つ服装ですが、色んな所に伏線が散りばめられた『カルテット』というドラマを想うと、何やら深い意味があるのでは…などと勝手に思考を巡らせてしまいます。

ちなみに、満島ひかりはインタビューで、「台本を読んで、何となく思いついて、いろんな人から洋服を集めようと思い、音楽をやっている人たちに「洋服ください」とお願いして回りました。」と語っています。スマホケースもピンク(しかも雀のイラスト入り)なのを見ると、すずめちゃんはピンクが好きという設定なのでしょうか。なぜそのような設定になったのかは分かりませんが、丁寧かつ大胆な役作りをする彼女とすずめちゃんへの恋しい気持ちが高まり、ピンクのワンピースを買ってしまった、しかまる。なのでした。

(しかまる。)