2016.04.28
【スタッフコラム】ドラマばかり見ている。 byかわうそ
少年時代は周りに映画館などほとんどない田舎で育ち、映像メディアといえばもっぱらテレビだったわたしは、いまだガチガチのテレビっ子(もう全然“子”ではないですが)。なかでもテレビドラマが大好物なのです。新しいドラマがスタートする時期は、今でもワクワクします。このコラムではそんなわたし、かわうそがオススメのドラマをご紹介。4月からスタートの春ドラマも出そろってきましたね。今回はその中からイチオシの「ゆとりですがなにか」について語ります!
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「ゆとりですがなにか」(2016年)
出演 岡田将生/松坂桃李/柳楽優弥/安藤サクラ/吉田鋼太郎
脚本 宮藤官九郎
演出 水田伸生
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クドカンこと宮藤官九郎の新作です。「タイガー&ドラゴン」(2005)のあまりの面白さに「この人、天才!」とハマって以来のファンです。当然、本作も発表があってからずっと心待ちにしていました。初回放送の夜には、すべての用事を片付けテレビの前に正座でスタンバイ。
スタートから番組タイトルが出るまでの約10分間で、わたしは震えました。「なんだこれ、面白すぎるじゃないか…」。一見すると「本当にクドカンのドラマ?」というくらいに、得意の笑いは控えめになっていて、新鮮に感じました。
そして、キャラクターがとても魅力的。岡田くん、松坂くん、柳楽くんが演じる「ゆとり世代」の3人は、どこにでもいるごくごく普通の男子なのですが、みんなちょっとくすぶっています。「くすぶっている男たちって、まるで山田太一のドラマみたいじゃないか。これは名作の予感…」などと思ってみたり。日々迷いを抱えながら生活を送る気持ちにはすごく共感するものがあります。
連続ドラマは全10話という長いスパンで見るものなので、キャラクターを好きになれるかどうかが最も重要だと思うのですが、1話にして「毎週この人たちに会いたい!」と思わせられました。ドラマはまだ2話が終わったばかり。見逃したという方もまだ間に合います! 興味をお持ちになった方はぜひどうぞ。
(かわうそ)