2016.06.30

【スタッフコラム】うどん粉色彩検定 byうどん粉くん

先日、メガネが壊れました。

7年以上愛用していたのですが、何気なくメガネを拭いていたらポキッと。さっそく新調しようとメガネ屋さんで視力を測ってもらったら、当然のごとく視力は落ちていました…。しかも乱視デビューもしていました。ボディブローのようなダメージを受けながらも、出来上がったメガネをかけて街を歩くとそこはもう別世界! ありとあらゆるモノが鮮やかで、遠くの方まで難なく見えるその久しぶりの感覚に大感動! たまらずその足で映画を観に行ってしまいました。

そんなおNEWなメガネで視力絶好調な今日この頃、「加齢による色覚の変化」について勉強しました。人間の眼は老化によって、水晶体の色素沈着が起きて黄色く濁ってくるそうです。それはまるで視界が黄色のフィルターをかけたような状態。また識別しにくい配色というのもあって、例えば赤と緑、緑と茶色、白とピンクなど、どれもよくみる配色ですよね。赤と緑の組み合わせなんて、12月になったら街中に溢れかえっているではないか! そう思いながら、自分もデザインをしているとつい選んでしまいます。そんな配色も、明度差や形の手がかりによって見やすくなるそうで、そこはデザイナーの腕の見せ所なんだなと、少し気持ちが奮い立ちました。色の識別能力は20代がもっとも高く、年齢とともに低下していきます。せっかく視力を矯正できたと思ったのに、20代崖っぷちの自分の識別能力は、ここから下降の一途を辿るのかとヘコんでしまいました。

同じ物体を見ても、年を重ねることでそれを違った色と認識する。ふと想像すると、少し怖いですよね。その黄色いフィルターが、上手いことセピア色なんかに変化にして、余生をノスタルジーな視界で過ごせないものかな~と、都合のいい妄想を膨らませるうどん粉なのでした。

(うどん粉くん)