2017.07.20
【スタッフコラム】日々是好日(ときどき鉱石) byちゅんこ
皆さま、日本の夏の風物詩でもある花火は好きですか? 私は毎年決まって出かける花火大会がふたつあります。ひとつは朝霞市で開催される「彩夏祭」、もうひとつは江東区で開催される「江東花火大会」です。両方とも決して有名なものではありませんが、あなどるなかれ、それぞれにちゃんと特徴があって、これがなかなか面白いのです。
「彩夏祭」の最大の特徴といえば、打ち上げ場所が近いことにあるように思います。全国でも珍しい市街地で見られる一万発ほどの花火は、まさに迫力満点、臨場感がハンパありません。観覧場所によっては、花火の燃えカスがバラバラと空から降ってくるのを払いつつ、屋台で買った焼きそばやたこ焼きを食べながら見る花火は、ちょっと贅沢なひとときです。最後に連続して打ち上がる大玉の花火は、花火師さんの“粋”を感じます。
「江東花火大会」は、その地域に住む友人が毎年家に招待してくれるのですが、下町なので周囲に高い建物がほとんどありません。町を一望できるベランダの手すりにもたれて、ああだこうだと勝手なことを言える幸せ…。というのも、ここの花火大会はちょっと変わっているのです。独自のセンスが窺えると申しましょうか、例えば星の形をした花火が一つ打ち上がったと思ったら、「星…、星…、星…(※「…」には数秒かかると考えてください)」。今度はハートの形が上がったら、「ハート…、ハート…ハート…」。なかなか連続では上がりません。ああ、花火って高価だよね…、なんて勝手な想像を膨らませながら、地味だけれど素朴な花火を毎年楽しみにしていたのですが、先日その友人が引越しをしてしまいました。うーん、残念。週末は近くの花火大会に足を運んでみるのはいかがでしょうか。
さて、今回ご紹介します石は、夏のもう一つの風物詩、雷にちなんでサンダーエッグ、別名雷鳥の卵。球状の瑪瑙(めのう)の空洞に、水晶や石英などが充填された石で、中にはまるで雷の閃光が走ったように見えるものもあります。雷鳥の産み落とした卵と想像するのも楽しいですね。
(ちゅんこ)