toppic ★スケジュールにご注意ください。<12/3〜12/5>『竜馬暗殺』+『大鹿村騒動記』、<12/6〜12/9>『鬼火』+『大鹿村騒動記』を上映いたします。 タイムテーブルも異なりますので、スケジュールにご注意ください。タイムテーブル一覧は→こちら。

俳優■原田芳雄

1940年東京都出身。

68年に『復讐の歌が聞こえる』で映画デビュー。その後、ワイルドなアウトロー風に大々的なイメージチェンジを図り、圧倒的な存在感と確かな演技力で映画界から絶大な支持を受ける。出演した映画本数は100本以上にのぼり、90年の『われに撃つ用意あり』『浪人街』でブルーリボン賞主演男優賞、97年の『鬼火』で毎日映画コンクール男優主演賞など、多数の映画賞を受賞。2003年には、功績が讃えられ紫綬褒章を受章した。

『大鹿村騒動記』の公開からわずか3日後の2011年7月19日、 上行結腸癌から併発する肺炎のため死去。71歳だった。

日本政府は原田の映画界への貢献などを多とし、旭日小綬章を授与することを決定した。

フィルモグラフィ

・木下恵介劇場 記念樹(1966)<TV>
・復讐の歌が聞える(1968)
・若者はゆく -続若者たち-(1969)
・反逆のメロディー(1970)
・新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(1970)
・野良猫ロック 暴走集団'71(1971)
・関東流れ者(1971)
・関東幹部会(1971)
・八月の濡れた砂(1971)
・天皇の世紀(1971)<TV>
・無宿人御子神(みこがみ)の丈吉 牙は引き裂いた(1972)
・無宿人御子神(みこがみ)の丈吉 川風に過去は流れた(1972)木枯し紋次郎 (第1期)(1972)<TV>
・赤い鳥逃げた?(1973)
・無宿人御子神(みこがみ)の丈吉 黄昏に閃光が飛んだ(1973)
・修羅雪姫 怨み恋歌(1974)
・竜馬暗殺(1974)
田園に死す(1974)
・座頭市物語(1974)
・祭りの準備(1975)
・裸足のブルージン(1975)
・君よ憤怒の河を渉れ(1976)
・やさぐれ刑事(デカ)(1976)
・反逆の旅(1976)
・新・座頭市 (第一期) (1976〜1977)<TV>
・悲愁物語(1977)
・はなれ瞽女おりん(1977)
・柳生一族の陰謀(1978)
・原子力戦争 Lost Love(1978)
・夜が崩れた(1978)
・犬笛(1978)
・オレンジロード急行(1978)
・正午なり(1978)
・さらば映画の友よ インディアンサマー(1979)
・闇の狩人(1979)
ツィゴイネルワイゼン(1980)
・夕暮まで(1980)
・ヒポクラテスたち(1980)
・ミスター・ミセス・ミス・ロンリー(1980)
・スローなブギにしてくれ(1981)
陽炎座(1981)
・水のないプール(1982)
・TATTOO[刺青]あり(1982)
・さらば箱舟(1982)
・卍(まんじ)(1983)
・泪橋(1983)
・すかんぴんウォーク(1984)
・海燕ジョーの奇跡(1984)
・なぜか、ドラキュラ (1984)<TV>
・ユー★ガッタ★チャンス(1985)
・生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言(1985)
・友よ、静かに瞑れ(1985)
・盗写 1/250分秒 OUT OF FOCUS(1985)
・コミック雑誌なんかいらない!(1986)
・ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け(1986)
・ちょうちん(1987)
・あいつに恋して(1987)
・この愛の物語(1987)
・アラカルト・カンパニー(1987)
・独眼竜政宗(1987)<TV>
・荒野のテレビマン(1987)<TV>
・フライング 飛翔(1988)
・TOMORROW 明日(1988)
・キスより簡単(1989)
・螢(1989)
・夢見通りの人々(1989)
・出張(1989)
どついたるねん(1989)
・二十世紀少年読本(1989)
・クライムハンター 怒りの銃弾(1989)<OV>
・浪人街 RONINGAI(1990)
・われに撃つ用意あり READY TO SHOOT(1990)
・鉄拳(1990)
・兇悪の紋章(1990)<OV>
・獅子王たちの夏(1991)
・ラスト・フランケンシュタイン(1991)
・キスより簡単2 漂流編(1991)
・夢二(1991)
・無能の人(1991)
・いつかギラギラする日(1992)
・寝盗られ宗介(1992)
・シンガポール スリング(1993)
・修羅場の人間学(1993)
・中指姫 俺たちゃどうなる?(1993)
・RAMPO(奥山バージョン)(1994)
・ファザーファッカー(1995)
・ハンテッド(1995)
・眠れる美女(1995)
・リング(1995)<TV>
・陽炎II(1996)
・ビリケン(1996)
・海ほおずき(1996)
・鬼火(1996)
・新宿鮫 屍蘭(1996)<TV>
・恋極道(1997)
・ちんなねえ BORN TO BE BABY(1997)
・プープーの物語(1998)
・ブラザーズ BROTHERS(1998)<TV>
・ビッグ・ショー! ハワイに唄えば(1999)
・白痴(1999)
・加賀百万石 母と子の戦国サバイバル(1999)<TVM>
・アナザヘヴン(2000)
・ざわざわ下北沢(2000)
・スリ(2000)
・PARTY7(2000)
・アナザヘヴン〜eclipse〜(2000)<TV>
・KT(2002)
・熊本物語(2002)
・凶気の桜(2002)
・昭和歌謡大全集(2002)
・美しい夏キリシマ(2002)
・私立探偵 濱マイク(2002)<TV>
・東京庭付き一戸建て(2002)<TV>
・撃つ薔薇(2002)<TVM>
・あずみ(2003)
・ナイン・ソウルズ(2003)
・監督感染(2003)
・ニワトリはハダシだ(2003)
・ブラックジャックによろしく(2003)<TV>
・タイムリミット(2003)<TV>
・ヤンキー母校に帰る(2003)<TV>
・HARUKO ハルコ(2004)ナレーション
・天国の本屋〜恋火(2004)
父と暮せば(2004)
・IZO(2004)
・砂の器(2004)<TV>
・逃亡者 RUNAWAY(2004)<TV>
・大化改新(2004)<TV>
亡国のイージス(2005)
・ガラスの使徒(つかい)(2005)
・ウォーターズ(2005)
・ハチロー 母の詩 父の詩(2005)<TV>
・ヤンキー母校に帰る 旅立ちの時(2005)<TVM>
・エンジン(2005)<TV>
花よりもなほ(2006)
・映画監督って何だ!(2006)
・日本の自転車泥棒(2006)
・悪夢探偵(2006)
・ウォーカーズ 迷子の大人たち(2006)<TV>
・どろろ(2007)
・オリヲン座からの招待状(2007)
・Little DJ 小さな恋の物語(2007)
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007)ナレーション
歩いても 歩いても(2007)
・たみおのしあわせ(2007)
・きらきら研修医(2007)<TV>
・鉄子の旅(2007)<TV>
・おシャシャのシャン!(2007)<TV>
・火垂るの墓(2008)
・刑事の現場(2008)<TV>
ウルトラミラクルラブストーリー(2009)
・黄金花 秘すれば花、死すれば蝶(2009)
・白洲次郎(2009)<TVM>
・春さらば 〜おばあちゃん 天国に財布はいらないよ〜(2009)<TV>
・火の魚(2009)<TV>
・不毛地帯(2009)<TV>
・座頭市 THE LAST(2010)
・ロストクライム -閃光-(2010)
・新参者(2010)<TV>
奇跡(2011)
・大鹿村騒動記(2011)
・高校生レストラン(2011)<TV>

『大鹿村騒動記』での舞台挨拶、原田芳雄さんの痩せた姿に、驚かれた方も多かったのではないでしょうか。そのわずか8日後の7月19日に原田さんは71歳の生涯を閉じられました。満身創痍であったにもかかわらず、最後まで映画を愛し、役者であり続けた原田芳雄さん。

早稲田松竹では俳優・原田芳雄の魅力が遺憾なく発揮された代表的三作品、『大鹿村騒動記』/『竜馬暗殺』/『鬼火』を追悼上映いたします。

私が原田芳雄の強烈な存在感を初めて知り、圧倒されたのは『ツィゴイネルワイゼン(1980)』だった。端正な顔立ちから発せられる声は野太く低音で響き、眼光鋭く、長髪は獅子のごとく振り乱れる。その姿は雄雄しく、まるで獣のような生命力と色気がスクリーンに漲っていて、男女関係なく、憧れ、魅了されるような妖しい雰囲気を纏っていた。

原田芳雄が演じた多くの役柄は無頼者で、飄々としたコミカルさと得体の知れない殺気を併せ持つ、世の理を外れた存在。

『竜馬暗殺』で原田芳雄が演じる坂本竜馬(≠龍馬)。
英雄・偉人として描かれてきたそれまでの坂本竜馬のイメージを覆すように、原田演じる竜馬はどこか常軌を逸した"獣性"を帯びている。雨が降りしきる中、ふんどし姿で半ば尻を見せながら走ってゆく豪快さ。刺客の暗殺に怯え、疑心暗鬼になり、ブツブツと独り言つ、臆病さ。隣の部屋を覗き、女を見つけると、忍び込んで女と戯れる。そこには観られることのなかった人間・坂本竜馬が原田芳雄を通して表現される。

『鬼火』では"火の玉"の異名を持つ極道社会で恐れられたヒットマン・国広を演じる。
刑期を終え出所した国広は"普通の"生活に馴染もうとするのだが、なかなかうまく行かない。まじめすぎるゆえに社会から零れ落ちてしまった男。だが、熾きの様に静かに、しかし確実に燃えている"火の玉"のような男、国広=原田の"反射神経"に我々は驚くだろう。

そして原田芳雄が「自らの原点を確認するためにどうしてもやっておきたい」と切望した企画―それが『大鹿村騒動記』だ。本作でも原田芳雄が演ずる、風祭善はどこか身の置き所のはっきりしない男。一方では歌舞伎の花形役者だが、普段は小さな村で小さな食堂を経営する初老の男。
ただ伝統に従事する者ではなく、かといって小市民でもない。サングラスとテンガロンハットを身につけた"カブキ(≠歌舞伎)者"という原田芳雄らしい型破りな役柄。

「この世の決まりなど軽々と越えてしまいそうな危うい雰囲気」
阪本順治監督が語る俳優・原田芳雄の魅力。その不可思議な魅力に吸い寄せられるように人々が集まってくるのが、この三作品には共通しているでしょうか。そこには笑いあり、涙あり、怒声あり…、様々な"事件"が起こります。

現実でも"兄貴"と多くの人々に慕われた原田芳雄さん。
早稲田松竹でも非常に多くのリクエストをいただき、ありがとうございました。
より多くの皆様のご来場をお待ちしております。

(ミスター)


竜馬暗殺
(1974年 日本 118分 スタンダード/MONO)
2011年12月3日から12月5日まで上映
■監督 黒木和雄
■脚本 清水邦夫/田辺泰志
■撮影 田村正毅
■音楽 松村禎三
■スチール 浅井慎平

■出演 原田芳雄/石橋蓮司/中川梨絵/松田優作/桃井かおり

■キネマ旬報ベストテン日本映画部門 1974年度 第5位

★3日間上映です。

侍たちの内ゲバ
日常茶飯事……ナリ

pic慶応三年十一月十三日。氷雨の下、京の街並を走り抜けていく男がいた。海援隊の常宿“酢屋”から“近江屋”の土蔵へ身を移す、坂本竜馬(原田芳雄)である。新しい時代を求めて抗争と内紛の絶えなかったこの頃、身の危険を感じての竜馬の逃亡だったが、佐幕派の密偵がこれを見逃すはずがなかった。佐幕派はもちろん、大政奉還後の権力のせめぎあいから、勤皇派からさえも竜馬は“危険な思想家”として狙われていた。近江屋へ移り意外なほど悠然とかまえていた竜馬だったが、刺客の手はすぐそこまで近づいていた…。

竜馬×70年代 黒木和雄×原田芳雄
敵味方入り乱れる暗殺の刃
坂本竜馬、最後の3日間

「幕末から明治維新にかけて発生した数多くの暗殺事件の中で、いちばん多く語られながら暗殺目的や犯人が不明なのは竜馬事件だけ。そこには、ひとつの青春の真実が秘められていると思う」――黒木和雄「ATG映画の全貌」より引用

pic竜馬が生きた幕末と製作当時の70年代を重ねて描いた、ATG/映画同人社提携による異色の時代劇。竜馬に扮した原田芳雄は奔放かつ屈折したアウトロー像を見事に表現。ギラギラした独自の魅力が活かされ、新しい竜馬像を打ち出すことに成功した。人斬り右太に扮した若き松田優作の鋭い眼光が、ザラついたモノクロの画面に映えて凄味がある。



鬼火
(1996年 日本 101分 ビスタ/SR)
2011年12月6日から12月9日まで上映
■監督 望月六郎
■原案 山之内幸夫
■脚本 森岡利行
■撮影 今泉尚亮
■音楽 神尾憲一

■出演 原田芳雄/ 片岡礼子/哀川翔/北村康/南方英二/奥田瑛二/速見典子

■日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞(原田芳雄)・ベスト10(第4位)

★4日間上映です。

かつて“火の玉”と呼ばれた男。
その“女”との出会いは、魂の安らぎになるのか…

picかつて“火の玉”と異名をとり、極道社会で恐れられたヒットマン・国広法康(原田芳雄)。刑期を終え出所した彼は、明神組々長、・明神(奥田瑛二)のもとに堅気の運転手として就職することになった。やがて、闇融資金の取り立てで手柄を立てたため、結局は正式な組員として迎えられた国広は、高級クラブでピアノ弾きのアルバイトをしている日野麻子(片岡礼子)と知り合い…。

豪華キャスト、気鋭のスタッフが結集!
あまりに烈しすぎる「男」の
内なる[炎]が鮮烈に描かれる…

pic70年代以降、日本映画の最前線を走り続けてきた原田芳雄。本作でトレードマークだった長髪をばっさりと切り、見事に変身した彼が演ずるのは、50歳を過ぎて刑務所から出所した、かつては“火の玉”と呼ばれたヒットマン。自ら背負った“殺し屋”としての業と現実の世界との間で引き裂かれ、次第に壊れてゆくひとりの男の生き様を熱演。物語のキーポイントとなるヒロインを演じるのは、『GONIN2』や『チンピラ』など話題作への出演が相次いでいた片岡礼子。そして、脇に徹して物語に奥行きを与える奥田瑛二、哀川翔、速見典子といった豪華キャストの存在も忘れることができない。

監督は『新・悲しきヒットマン』の望月六郎。「団塊の世代の次の世代である僕が、50代の原田芳雄のハードボイルドを作るんだ、という強い想いがありました」と語るように、自ら企画書を片手に原田芳雄のもとを訪れ、主人公=国広の人間像を完成させた。その他脚本・撮影などスタッフ陣にも『新・悲しきヒットマン』のスタッフが結集。原案は元山口組顧問弁護士であり『悲しきヒットマン』の原作者として知られる山之内幸夫。



大鹿村騒動記
(2011年 日本 93分 ビスタ/SRD)
2011年12月3日から12月9日まで上映)
■監督・企画・脚本 阪本順治
■原案 延江浩
■脚本 荒井晴彦
■主題歌 忌野清志郎 『太陽の当たる場所』

■出演 原田芳雄/大楠道代/岸部一徳/松たか子/佐藤浩市/冨浦智嗣/瑛太/石橋蓮司/小野武彦/小倉一郎/でんでん/加藤虎ノ介/三國連太郎

■日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞(原田芳雄)・ベスト10(第4位)

■オフィシャルサイト  http://ohshika-movie.com/

田んぼ耕して、野菜作って、鹿撃って
で、歌舞伎やってきたんだ
何もないっていったって、この村には歌舞伎があるんだよ

pic長野県下伊那郡、大鹿村。シカ料理店「ディア・イーター」を営む風祭善(原田芳雄)は、この村で300年以上の歴史を持つ大鹿歌舞伎に人生を捧げてきた花形役者だ。ひとたび舞台に立てば、村人の喝采を一身にあびる存在。だが実生活では女房に逃げられ、哀れ独り身を囲っている。

そんなある日、公演を五日後に控えた折も折、とんでもない事件が起きてしまう。十八年前に失踪した妻の貴子(大楠道代)と幼なじみの治(岸部一徳)が突然戻ってきたのだ。あ然とする善に「ごめん、どうしようもなくて……返す」と詫びる治。思わず「目ん玉くり抜いてやる」と殴りかかる善だったが、少女のように無邪気な貴子に水をかけられ戦意を喪失。強がりながらも心は千々に乱れ、ついには芝居を投げだしてしまう。仲間や村人たちが固唾を呑んで見守るなか、刻々と近づく公演日。そこに大型台風まで加わって…。ハテ三百年の伝統はここで途切れてしまうのか。小さな村を巻き込んだ大騒動の行方やいかに!?

娯楽の原点、ここにあり。
涙も乾いて心が躍る、小さな村のハレ舞台。

pic美しき日本の山村で「芸能の原点」を守ってきた人たちの、ホロ苦くもオカシミあふれる群像劇――。日本映画界を代表する名優・原田芳雄が「70代を迎えて、どうしても演っておきたかった」という珠玉の人間ドラマが、最高のキャスト・スタッフを得てここに完成した。監督はあの鮮烈なデビュー作『どついたるねん』以来、『KT』『座頭市 THE LAST』など計6本にわたって原田に熱い眼差しを向けてきた阪本順治。誰もが待っていた「20年越しのガチンコ勝負」の実現に大楠道代、岸部一徳、佐藤浩市、松たか子、瑛太、石橋蓮司、三國連太郎などの豪華実力派が駆けつけ、遊び心たっぷりに脇を固めている。ままならぬ事情を抱えた人生と、浮き世の憂さも吹き飛ぶハレ舞台。日本映画が久しく忘れていた滋味深い“オトナの喜劇”の誕生だ。



タイムテーブル

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