9/28(土)~10/4(金)
プリシラ10:4015:30
チャレンジャーズ12:5517:45
~20:00
【レイトショー】ドライブアウェイ・ドールズ20:20
~21:50

▼チケット販売時刻▼

・10:40『チャレンジャーズ』からの二本立て >>> 10:00
・それ以降の回/ラスト1本 >>> 各回その直前の回が始まって10分後
・レイトショー >>> 10:00

☆レイトショーは二本立てとは別料金になります。
☆10/1(火)は映画サービスデー!どなた様も二本立て1000円でご覧になれます(レイトショーも1000円)。
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★指定席でご案内しております。チケットの販売は窓口のみとなります。受付にお時間がかかることが予想されますので、ご来場の際はお時間に余裕を持ってお越しください。
★そのほか、ご入場システムに関する詳細は、「劇場案内」ページをお読みください。

ちゅんこ

ソフィア・コッポラのデビュー作『ヴァージン・スーサイズ』(1999)を、はじめて観たときの衝撃は覚えている。父親が有名な映画監督フランシス・フォード・コッポラであるということ、そしてこれが彼女のデビュー作であるということぐらいしか知らず、なんとなく面白そうだなと劇場へ足を運んだのがきっかけだった。これまで観たことのないまったく新しい映画、それでいてよく知っているようなどこか懐かしいような気がして、映画館を出たときにはなぜだかやられた、という思いで茫然となった。そうだ、こんな映画が観たかったんだ、とわくわくした。常にガーリー・カルチャーを牽引し続けるソフィアの描く作品はいつもきらきらとして眩しく、同時に少女たちが抱える不安や孤独も繊細に映し出している。

ソフィア・コッポラが実在の人物を描くのは、『マリー・アントワネット』(2006)以来17年ぶりだ。『プリシラ』は、プリシラ・プレスリー本人による回想録をもとに描かれているが、ソフィアが本作をつくるにあたって最も衝撃を受けたのは、まだ高校生だったプリシラがグレースランド(メンフィスにあるエルヴィス・プレスリーの邸宅)に住んでいたエピソードだという。ごく普通の少女が、当時すでに世界的スターだったエルヴィスと出会い、恋に落ちる。物語でもめったに起こらなそうないわゆるシンデレラストーリーだが、それが実際に起きた出来事だと考えると、ちょっと信じられないような思いもする。映画はプリシラがエルヴィスと恋に落ちた瞬間からきらめくような日々を、そしてふたりの関係が変わっていくまでを見つめる。

もう一方で、ルカ・グァダニーノは今最も注目されている監督のひとりではないだろうか。80年代の北イタリアの避暑地を舞台に、17歳と24歳の青年の切なくも眩い恋を描き、全米はじめ世界的で大ヒットを記録した青春ドラマ『君の名前で僕を呼んで』(2017)や、ダリオ・アルジェントの傑作ホラーをリメイクした『サスペリア』(2018)など、これまで数々の話題作を手掛けている。新作『チャレンジャーズ』は、試合中の大怪我で選手生命を絶たれてしまった女性プレイヤー“タシ・ダンカン”と、そんな彼女に惹かれ、虜になる親友同士のふたりの男子テニスプレイヤー“ジョシュとマイク”の、10年以上にも渡る関係を描いている。下衆なこととは重々承知しているが、映画を観ていると、これはひょっとしたら実話なのだろうかと気になってくる。脚本を担当したジャスティン・クリツケスによると、本作は実話ではなく、実在のテニスプレイヤーたちからインスピレーションを得たものだという。映画の中でタシは自分の意見をはっきりと持つ魅力的な女性として描かれている。タシにとって他人のモラルや価値観は関係ないのだろう。「私が主役。私がルール。」という本作のキャッチコピーのように、彼女は自分がどうしたいかを理解しているのだ。

タシとプリシラは、一見するとまったく違うように見える。いつでも明確に自分の意見を持っているタシに対して、はじめのころのプリシラはエルヴィスに対しても受動的で、彼に嫌われるのを恐れるように反論することもない。映画の最後でプリシラがはじめて自分の意見を告げたとき、私はエルヴィスが戸惑っているように見えた。何かを選択するには、それに伴う覚悟が必要なのだと思う。後ろを振り返らず、まっすぐ前を見つめるプリシラの姿が、私にはかっこよく見えた。

プリシラ
Priscilla

開映時間 10:40 / 15:30
ソフィア・コッポラ監督作品/2023年/アメリカ・イタリア/113分/DCP/PG12

■監督・脚本 ソフィア・コッポラ
■製作総指揮 プリシラ・プレスリー/ロマン・コッポラ/フレッド・ルース/クリス・ハッチャー
■撮影 フィリップ・ル・スール
■衣装 ステイシー・バタット
■編集 サラ・フラック
■音楽 フェニックス
■音楽監修 ランドール・ポスター

■出演 ケイリー・スピーニー/ジェイコブ・エロルディ/ダグマーラ・ドミンスク/アリ・コーエン/ティム・ポスト/オリヴィア・バレット

■第80回ヴェネチア国際映画祭最優秀女優賞/第81回ゴールデングローブ賞主演女優賞ノミネート

■オフィシャルサイト
https://gaga.ne.jp/priscilla/

■物販情報
・パンフレット(880円)

©The Apartment S.r.l. All Rights Reserved 2023

恋と孤独で着飾っていた

14歳のプリシラは、世界が憧れるスーパースター・エルヴィスと出会い、恋に落ちる。彼の特別になるという夢のような現実…。やがて彼女は両親の反対を押し切って、大邸宅グレースランドで一緒に暮らし始める。魅惑的な別世界に足を踏み入れたプリシラにとって、彼の色に染まり、そばにいることが彼女のすべてだったが…。

スーパースターと恋に落ちた少女がたどる魅惑と波乱の日々――。S・コッポラ待望の最新作!

数々の賞に輝く映画監督として、そしてガーリーカルチャーの先駆者として、世界に注目されるソフィア・コッポラ。彼女の待望の最新作は、1950~60年代、世界を席巻していたエルヴィス・プレスリーと恋に落ちた普通の少女プリシラがたどる魅惑と波乱の日々を、プリシラの視点で繊細に美しく描く物語だ。主演は、本作でベネチア国際映画祭最優秀女優賞を受賞した俊英ケイリー・スピーニー。エルヴィスをアメリカのティーンから人気を博すジェイコブ・エロルディが演じた。

シャネルやヴァレンティノが彩るとびきり甘美なシンデレラストーリーのなかに、ソフィア・コッポラがこれまで描き続けてきた人間の孤独や疎外感といったビターなエッセンスを潜ませた緻密で繊細な本作。プリシラ・プレスリー本人による回想録「私のエルヴィス」をもとに、ファッション・アイコンとしても注目されるソフィアならではの、スタイリッシュで美しい作品世界を創り上げた。

チャレンジャーズ
Challengers

開映時間 12:55 / 17:45(~終映20:00)
ルカ・グァダニーノ監督作品/2024年/アメリカ/131分/DCP/PG12

■監督 ルカ・グァダニーノ
■製作 レイチェル・オコナー/ゼンデイヤ/エイミー・パスカル
■脚本 ジャスティン・クリツケス
■撮影 サヨムプー・ムックディプローム
■編集 マルコ・コスタ
■衣装 ジョナサン・アンダーソン
■音楽 トレント・レズナー&アッティカス・ロス

■出演 ゼンデイヤ/ジョシュ・オコナー/マイク・ファイスト

■オフィシャルサイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/challengers/

■物販情報
・パンフレット(900円)

© 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. © 2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.

私が主役。私がルール。

人気と実力を兼ね備えたタシ・ダンカンは、絶対的な存在としてテニス界で大きな注目を集めていた。しかし、試合中の大怪我で、突如、選手生命が断たれてしまう。選手としての未来を失ってしまったタシだったが、新たな生きがいを見出す。それは、彼女に惹かれ、虜となった親友同士の2人の男子テニスプレイヤーを愛すること。だが、その“愛”は、10年以上の長きに渡る彼女にとっての新たな<ゲーム>だった。はたして、彼女がたどり着く結末とは——。

ルカ・グァダニーノ監督×ゼンデイヤ主演。あなたの“価値観”を揺さぶる衝撃の〈0(ラブ)ゲーム〉開幕!

ティモシー・シャラメ主演の傑作『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞ノミネートを果たし“人喰い”の若者たちの恋を描いたヴェネチア国際映画祭の銀獅子賞受賞作『ボーンズ アンド オール』で世界に賛否両論を巻き起こすなど、全世界から注目を集めるルカ・グァダニーノ監督最新作。 若きハリウッドスター・ゼンデイヤを主演に迎えて贈る本作は、2人の男を同時に愛するテニス界の元スター選手と、彼女の虜になった親友同士の男子テニスプレイヤーの10年以上の長きに渡る衝撃の<愛>の物語。 これまで様々な“愛”の形を表現してきたルカ監督。本作では一体どのような“愛”を描き出すのか——。

音楽を担当するのは、『ソーシャル・ネットワーク』『ドラゴン・タトゥーの女』、『ソウルフル・ワールド』のトレント・レズナーとアッティカス・ロス。オスカー、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞受賞者である2人が、ルカ監督の前作『ボーンズ アンド オール』に続き、本作でも再びタッグを組む。

【レイトショー】ドライブアウェイ・ドールズ
【Late Show】Drive-Away Dolls

開映時間 20:20(~終映21:50)
イーサン・コーエン監督作品/2024年/アメリカ/85分/DCP/PG12

■監督 イーサン・コーエン
■脚本 イーサン・コーエン/トリシア・クック
■撮影 アリ・ウェグナー
■編集 トリシア・クック
■音楽 カーター・バーウェル

■出演 マーガレット・クアリー/ジェラルディン・ヴィスワナサン/ビーニー・フェルドスタイン/マット・デイモン/ペドロ・パスカル/コールマン・ドミンゴ/ビル・キャンプ/マイリー・サイラス

■オフィシャルサイト
https://www.universalpictures.jp/micro/drive-away-dolls

■物販情報
・パンフレット(880円)

© 2023 Focus Features. LLC.


★本作品は特別レイトショー上映です。
☟入場料金
一律1200円(割引なし)
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします(当日券のみ)。

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