6/14(土)~6/20(金)
スモーク10:4015:00
バグダッド・カフェ12:5017:10
~19:05
【レイトショー】ナイト・オン・ザ・プラネット19:20
~21:30

▼チケット販売時刻▼

・10:40からの二本立て >>> 10:00
・それ以降の回/ラスト1本 >>> 各回その直前の回が始まって10分後
・レイトショー>>> 10:00

☆レイトショーは二本立てとは別料金(一律1200円)となります。
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★指定席でご案内しております。チケットの販売は窓口のみとなります。受付にお時間がかかることが予想されますので、ご来場の際はお時間に余裕を持ってお越しください。
★そのほか、ご入場システムに関する詳細は、「劇場案内」ページをお読みください。

スモーク
Smoke

開映時間 10:40 / 15:00
ウェイン・ワン監督作品/1995年/アメリカ/日本/113分/35mm/PG12

■監督 ウェイン・ワン
■原作・脚本 ポール・オースター
■撮影 アダム・ホレンダー
■編集 メイジー・ホイ
■音楽 レイチェル・ポートマン

■出演  ハーヴェイ・カイテル/ウィリアム・ハート/ストッカード・チャニング/ハロルド・ペリノー/フォレスト・ウィテカー/アシュレイ・ジャッド

■1995年ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員特別賞)・国際評論家協会賞・観客賞受賞

■パンフレット販売なし

©1995 Miramax/N.D.F./Euro Space

本当に大切なものは煙のようなもの。心が乾いたときに何度でも味わいたくなる。

1990年ブルックリン――。14年間毎日同じ時間に同じ場所で写真を撮り続けるタバコ屋の店主、オーギー。 最愛の妻を事故で亡くして以来書けなくなった作家、ポール。 18年前にオーギーを裏切り昔の男と結婚した恋人、ルビー。 強盗が落とした大金を拾ったために命を狙われる黒人少年、ラシード。それぞれの人生が、織りなす糸のように絡み合い、感動のクライマックスへと向かっていく…。

たった1館で9万人も動員し、その後、日本中で大ヒットした不朽の名作

現代アメリカを代表する作家ポール・オースターが1990年ニューヨークタイムスに発表した短編小説「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」をもとに、作者自ら脚本を書き下ろし、『女が眠る時』『ジョイラッククラブ』のウェイン・ワン監督が映画化した言葉にならない感動作。都会で暮らす男女それぞれの嘘と本当、過去と現在が交差する中で生まれた不思議な絆。目には見えないが必ず存在するタバコの煙のように曖昧でつかみどころのない真実を問いつめる。

主演は『ピアノ・レッスン』『レザボア・ドッグス』などで幅広い演技を披露するハーヴェイ・カイテルと『蜘蛛女のキス』でアカデミー賞主演男優賞受賞したウィリアム・ハート。 その他『大統領の執事の涙』のフォレスト・ウィテカー、実力派女優ストッカード・チャニングらが脇を固める。また、クライマックスで流れるトム・ウェイツの名曲「Innocent when you dream」も忘れ難い余韻を残している。

バグダッド・カフェ 4Kレストア
Bagdad Cafe

開映時間 12:50 / 17:10(~終映19:05)
パーシー・アドロン監督作品/1987年/西ドイツ/109分/DCP/ビスタ

■監督・製作・脚本 パーシー・アドロン
■製作・脚本 エレオノーレ・アドロン
■撮影 ベルント・ハインル
■音楽 ボブ・テルソン
■主題歌 ジェヴェッタ・スティール「コーリング・ユー」

■出演 マリアンネ・ゼーゲブレヒト/CCH・パウンダー/ジャック・パランス/クリスティーネ・カウフマン/ジョージ・アキラー/ダロン・フラッグ

■1988年米アカデミー賞主題歌賞ノミネート/1988年セザール賞外国語映画賞受賞(共に初公開時)

■オフィシャルサイト
https://alfazbetmovie.com/bagdadcafe4k/

■パンフレット販売なし

★当館では2K上映となります。

© 1987 / Pelemele Film GmbH – Pro-ject Filmproduktion im Filmverlag der Autoren GmbH & Co. Produktions-Kommanditgesellschaft München – Bayrischer Rundfunk/BR – hr Hessischer Rundfunk

きこえる? わたしは、あなたをよんでいる。

アメリカ西部、モハヴェ砂漠にたたずむ寂れたモーテル「バグダッド・カフェ」に現れたのは、場違いな風貌のドイツ人旅行者ヤスミン。オーナーのブレンダは家庭も仕事もうまくいかずいつも不機嫌。持ち物は全て男物、勝手に掃除を始め店を手伝おうとする得体の知れぬ訪問者ヤスミンに対して怪訝な態度をみせるが、朗らかなヤスミンは周囲の人々を巻き込み、店は活気付いていく。次第にブレンダとヤスミンの心は近づいていき、かけがえのない友情で結ばれていく……カフェに集うのは、近くのトレーラーハウスに住む老画家ルディ、アンニュイなタトゥーイストのデビー、モーテルの隣にテントを張って住み着いているエリックなど個性的な面々。訪れるのも立ち去るのも自由、誰をも受け入れる場所、それが「バグダッド・カフェ」。

公開から35年――青く広い空、砂漠の乾いた空気、給水塔と空を舞うブーメラン 名曲「コーリング・ユー」とともに鮮やかによみがえる、あの風景。

1989年に日本公開され、ミニシアターブームの象徴となった珠玉の名作『バグダッド・カフェ』。多くの人が「好きな映画」として挙げ、リバイバルのたびに熱心なファンを生んでいる本作が、今年3月に亡くなったパーシー・アドロン監督監修のもと4K修復され、日本のスクリーンに戻ってくる。

どこまでも広い空、砂漠の乾いた空気、ふしぎな光(ビジョン)とちいさな魔法(マジック)――どこか寂しく、なぜだか懐かしいあの景色。アカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、数多のアーティストがカバーした名曲「コーリング・ユー」とともに、『バグダッド・カフェ』が鮮やかに蘇る。

「あらゆる肌の色、バックグラウンド、信条の違いを理解し受け入れる温かさを描いた
この物語は、現代における癒しの源になるのだと感じたんだ」
――パーシー・アドロン監督

【レイトショー】ナイト・オン・ザ・プラネット
【Late Show】Night on Earth

開映時間 19:20(~終映21:30)
ジム・ジャームッシュ監督作品/1991年/アメリカ/128分/DCP

■監督・脚本・製作 ジム・ジャームッシュ
■撮影 フレデリック・エルムス
■編集 ジェイ・ラビノヴィッツ
■音楽 トム・ウェイツ

■出演 ウィノナ・ライダー/ジーナ・ローランズ/アーミン・ミューラー=スタール/ジャンカルロ・エスポジト/ロージー・ペレス/イザック・ド・バンコレ/ベアトリス・ダル/ロベルト・ベニーニ/パオロ・ボナチェッリ/マッティ・ペロンパー/カリ・バーナネン/サカリ・クオスマネン/トミ・サルメラ

■1992年インディペンデント・スピリット賞撮影賞受賞

■オフィシャルサイト
https://longride.jp/jimjarmusch/

■パンフレット販売なし


★本作品は特別レイトショー上映です。
☟入場料金
一律1200円(割引なし)
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします。

© 1991 Locus Solus Inc.

LA発、ヘルシンキ行――地球の夜の十字路で、5都市同時のタクシードライブ

5つの都市でタクシー運転手5人が乗客を乗せて走る。LAではキャスティングディレクターのヴィクトリアが運転手コーキーに女優業を勧める。ニューヨークでは黒人男性ヨーヨーが勤務初日の移民ヘルムートに代わってタクシーを運転する。パリではコートジボワール出身のイザークが盲目の女性客を乗せる。ローマでは神父を乗せたおしゃべり運転手ジーノが一方的に懺悔を始める。そしてヘルシンキではミカが3人の酔っ払いを乗せる。

小さなタクシーの中で人の絆が優しく紡がれる…鬼才ジム・ジャームッシュが5つの都市で織りなすオムニバス

本作はジャームッシュ監督長編第5作。ファニーな魅力とポエジーにあふれ、誰でも大いに笑い楽しめる作品として人気を博した。それまで積み重ねてきた実験と挑戦の展開が随所に見られ、そんな集積がのびやかに飛翔した、ジャームッシュの新時代を感じさせる作品。『ダウン・バイ・ロー』に出演以来、ジャームッシュ映画でおなじみのトム・ウェイツのオリジナル曲とともに、宇宙から地球に接近し、5つの都市に入っていく鮮やかなオープニングもその一例と言えよう。

20℃のL.A.から-30℃のヘルシンキまで、5都市にまたがる撮影は、全編オール・ロケ。日本語題は、原題「Night on Earth」と同じ“地球の上の夜”を意味し、発音の明快な「ナイト・オン・ザ・プラネット」にジャームッシュの同意で決定した。

「ナイト・オン・ザ・プラネット」という映画には意義や意味などない。
モラルもなければ教訓もない。
何かがあるとすれば、この、地球というプラネットの、
日常のささやかなディテールに、時折、見出されることのある、
偶然のような美しいものがあるだけだ

●ジム・ジャームッシュ (東京、92年3月13日)

――公開当時のパンフレット・チラシより一部抜粋