12/16(土)~12/22(金) | |||
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恐怖の報酬 | 10:50 | 15:20 | |
バニシング・ポイント | 13:15 | 17:45 ~19:30 | |
【レイトショー】悪魔の追跡 | 19:55 ~21:25 |
▼チケット販売時刻▼
・10:50『恐怖の報酬』からの二本立て >>> 10:10
・それ以降の回/ラスト1本 >>> 各回その直前の回が始まって10分後
・レイトショー >>> 10:10
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★指定席でご案内しております。チケットの販売は窓口のみとなります。受付にお時間がかかることが予想されますので、ご来場の際はお時間に余裕を持ってお越しください。
★そのほか、ご入場システムに関する詳細は、「劇場案内」ページをお読みください。
恐怖の報酬 オリジナル完全版
Sorcerer
■監督・製作 ウィリアム・フリードキン
■原作 ジョルジュ・アルノー
■脚本 ウォロン・グリーン
■撮影 ジョン・M・スティーヴンス/ディック・ブッシュ
■編集・製作補 バド・スミス
■音楽作曲・演奏 タンジェリン・ドリーム
■出演 ロイ・シャイダー/ブルーノ・クレメル/フランシスコ・ラバル/アミドゥ/ラモン・ビエリ
■1978年アカデミー賞音響賞ノミネート
■パンフレット販売なし
©MCMLXXVII by FILM PROPERTIES INTERNATIONAL N.V. All rights reserved.
密林の果てに地獄を見た——
南米奥地の油井で大火災が発生。祖国を追われ、その地に流れてきた4人の犯罪者は、ひとり1万ドルという「報酬」と引き換えに、わずかな衝撃でも大爆発を起こす消火用ニトログリセリン運搬を引き受ける。2台のトラックに分乗した男たちは、火災現場まで道なき道を300キロ、ジャングルの奥へと進んでいくが、その先に待ち受ける彼らの運命とは――。
巨匠フリードキンが自ら認める最高傑作!『地獄の黙示録』と双璧をなす1970年代屈指の超大作。
本作は、2023年8月に87歳で死去した『エクソシスト』『フレンチ・コネクション』の巨匠ウィリアム・フリードキンが、フランス映画史上の傑作、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の『恐怖の報酬』のリメイクに挑んだキャリア最大の野心作であり、1コマも修正する気にならないと豪語する最高傑作。
灼熱の熱帯雨林を舞台に、男たちの欲望、執念、裏切り、罪と罰、孤独と絶望のドラマが、冷酷非情なリアリズムで描かれる。荒々しくスケールの大きなサスペンス場面が連続する中、巨獣の如きトラックが、暴風雨に揺れる崩壊寸前の大吊り橋を渡るクライマックスは、手に汗握る緊張と興奮、驚異の臨場感で見る者を圧倒する。
主演は『JAWS/ジョーズ』『オール・ザット・ジャズ』の名優ロイ・シャイダー。そして世界各国からフリードキンが選んだ性格俳優が結集。フランスからは『危険を買う男』『まぼろし』のブルーノ・クレメル、スペインからは『昼顔』『アタメ』のフランシスコ・ラバル、そしてモロッコからは『愛と死と』『RONIN』のアミドゥが抜擢され、白熱の競演を繰り広げている。
バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版
Vanishing Point
■監督 リチャード・C・サラフィアン
■製作 ノーマン・スペンサー
■原案 マルコム・ハート
■脚本 ギレルモ・ケイン
■撮影 ジョン・A・アロンゾ
■編集 ステファン・アルンステン
■音楽監修 ジミー・ボーウェン
■出演 バリー・ニューマン/クリーヴォン・リトル/ディーン・ジャガー/ヴィクトリア・メドリン/ポール・コスロ/ボブ・ドナー/ティモシー・スコット/ギルダ・テクスター
■オフィシャルサイト
https://vanishingpoint2023.com/
■物販情報
・関連書籍「アメリカン・ニューシネマの世界 特集 バニシング・ポイント」(1200円)
© 1971 Twentieth Century Fox Film Corporation. Renewed.1999 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
消失点の彼方に、地上最後の〈自由の魂〉が解き放たれる
陸送屋のコワルスキーは、70年型ダッジ・チャレンジャーをデンバーから1200マイル離れたサンフランシスコまで15時間で届けるという無謀な賭けをした。爆走するその車を追って各州警察が追跡を開始。警察無線を傍受した盲目の黒人DJスーパー・ソウルは、ラジオでその模様を実況中継する。大勢の野次馬やメディアが押し寄せる中、コワルスキーは、ブルドーザーが道路封鎖するバニシング・ポイント<消失点>に向かってアクセルを踏み込んでいく…。
現実を切り裂き、時空を駆け抜ける、アメリカン・ニューシネマの枠を超えた鮮烈・孤高の雄篇
『バニシング・ポイント』は、権力への反抗と現実に敗北する者たちを感傷的に描いた多くのアメリカン・ニューシネマとは一線を画し、作品全体の乾き切った精神性に加え、遡行と跳躍によって非直線的に描かれる【時間】という概念の表現を革新、かつてない高みに達した鮮烈・孤高の雄篇だ。現実に対する底知れぬ虚無と諦念を抱え、速度の限界に挑むコワルスキーの姿は、観る者をスピードの陶酔と快楽の果て、時空も生死も超越した無限の境地へと誘っていく。
初公開時、日本では有楽町スバル座で大ヒット、キネマ旬報ベスト・テンでも第5位という高評価。スティーヴン・スピルバーグ監督はフェイバリットであることを公言し、クエンティン・タランティーノ監督も自作『デス・プルーフ』(07)でオマージュを捧げた。ガンズ・アンド・ローゼズは歌詞に本作の台詞を引用、プライマル・スクリームも同名アルバムを発表するなど、多くのミュージシャンたちにも絶大な影響を与えている。
監督は、『荒野に生きる』『ロリ・マドンナ戦争』の鬼才リチャード・C・サラフィアン。正体不明だった脚本のギレルモ・ケインの名は、現在ではキューバ出身の作家、評論家として名高いギリェルモ・カブレラ=インファンテ(2005年死去)のペンネームだったことが知られている。ラテン・アメリカ文学特有の<魔術的リアリズム>による、オープニングとエンディングが「メビウスの輪」のように繋がった円環的な構成、そして魂の不滅を描いたこの作品の主題に改めて目を向ければ、<カー・アクションの頂点><史上最高のロードムービー><カウンターカルチャー映画の重要作>と謳われてきたこの作品が、それだけでは済まされない画期的な作品だったことが納得されるだろう。約50年ぶりとなる再公開は、映画史に超然と屹立する『バニシング・ポイント』に新たな解釈と評価をもたらす千載一遇の機会となるに違いない。
【レイトショー】悪魔の追跡
【Late Show】Race with the Devil
■監督 ジャック・スターレット
■脚本 リー・フロスト/ウェス・ビショップ
■撮影 ロバート・ジェサップ
■編集監修 アラン・ジェイコブス
■音楽 レナード・ローゼンマン
■出演 ピーター・フォンダ/ウォーレン・オーツ/ ロレッタ・スウィット/ララ・パーカー/R.G.アームストロング/クレイ・タナー/キャロル・ブロジェット/フィル・フーヴァー
■オフィシャルサイト
https://akumarace2023.com/
■物販情報
・関連書籍「悪魔とオカルトの1970年代 特集 悪魔の追跡」(1000円)
©1975 Twentieth Century Fox Film Corporation. Renewed 2003 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
★本作品は特別レイトショー上映です。
☟入場料金
一律1000円/割引なし
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします(当日券のみ)。
見てはいけないものを見てしまったら
楽しい休暇を過ごすために、自ら設計した夢のキャンピング・カーで人生最高の旅に出た二組の夫婦。初日、河原で一夜を過ごすことになったのだが、川の向こう岸に突如燃え上がる炎を目撃。すると、覆面姿の異様な面々が呪文を唱え、いきなり女性が胸を刺された!自分の目を疑った夫婦たちは急いで車を発進させたが、そこからとんでもない連中に追われるはめになるのだった…。
史上最高の面白さを誇る<奇跡のB級映画>再君臨! この世で最速のサタニック・カルト集団が追ってくる!
悪魔崇拝にカー・アクション、ロードムービーの要素も加わり、群を抜く面白さとスリル、スピード、迫力で他の追随を許さない<B級映画の鑑>として堂々君臨する『悪魔の追跡』。1960年代後半、『ブリット』に始まり『フレンチ・コネクション』『バニシング・ポイント』『激突!』とブームが続いたカー・アクション・ムービーと、『ローズマリーの赤ちゃん』『エクソシスト』などに登場する悪魔の存在、そして『わらの犬』『ウィッカーマン』『悪魔のいけにえ』などに描かれた見知らぬ土地の恐怖を合体させ、悪魔の追跡というタイトル通りのストレートな物語に落とし込んだ。
監督は、クエンティン・タランティーノの『パルプ・フィクション』でフィーチャーされた『殴り込みライダー部隊』を手掛け、『ランボー』ではランボーを追い詰めるもヘリから転落死する保安官を演じたジャック・スターレット。主演には三回目の共演となった『イージー・ライダー』『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』のピーター・フォンダと、『ワイルドバンチ』『断絶』『コックファイター』『ガルシアの首』のウォーレン・オーツ。
盟友二人の演技の激突、当時、悪魔崇拝者の巣窟ともいわれたテキサスというロケーション、凄まじい形相で追ってくるカルト集団、テキサス産のヘビ、『マッドマックス』も真っ青なカー・アクション…この映画に、他に必要なものは、何もなかった。初公開から48年、衝撃の結末は、今再び我々の脳裏に深い傷(トラウマ)を刻むことになるであろう。