【スタッフコラム】うどん粉デザインばなし byうどん粉くん | 早稲田松竹 official web site | 高田馬場の名画座

2026.03.05

【スタッフコラム】うどん粉デザインばなし byうどん粉くん

みなさん、スマホの中に広がる荒れ狂ったSNSの世界でいかがお過ごしですか。冒頭から強めな問いを投げてしまってすみません。こちらは、ついつい覗いては知らない誰かの投稿に心を削られて、それを癒やすかのようにワンコやニャンコや赤ちゃんたちの動画を眺める日々です。でもそれらもAIによるフェイク動画なのかもしれないと疑うことにちょっと疲れてきました。そんな繰り返しにウンザリしながらも、またスマホに手が伸びてしまう。ディストピアのようなSNSの中でも、オアシスのような素敵な出会いもあるものです。いま巷の人々にとって、市川市動植物園の子ザルの「パンチくん」がそうでしょうか。僕にとっては、謎のキャラクターのぬいぐるみでした。

いつも眺めているタイムラインに、なんの脈絡もなく異様なキャラクターのぬいぐるみが出てきたのです。それは足の生えた茶色いポット型のクリーチャーで、取っ手がそのまま手になっている、なんとも雑な…いやおおらかなキャラクターデザイン。まんまるの目をしてこちらを見つめる顔も、「どういう感情?」と言いたくなる表情でなぜか惹きつけられちゃう。光の速さで画像検索し、メルカリでの即購入に至りました。出会いから10分足らずだったと思います。人の衝動とは恐ろしいものですね。

買ってからキャラクターについて調べると、その名も「タタタタサフール」。意味不明です。どうやら一年前くらいに子供たちを中心に流行った「イタリアン・ブレイン・ロット」というネットミームから生まれたキャラクターのようです。他にもたくさんのキャラクターがいて、「トララレロ・トラララ」「チンパンジーニ・バナニーニ」「バレリーナ・カプチーナ」など、実にふざけたネーミング (笑)。しかもそれらはすべて生成AIから生まれたキャラクター。奇妙でぶっ飛んだ仕上がりのメンバーばかりなので、それを聞いて妙に納得。子供たちの落書きから飛び出してきたようなキャラクターをAIが生み出し、それに子供たちが熱狂するなんて、不思議な時代になったものです。せっかく吸収したこの知識を早く甥っ子たちに披露したくてウズウズしてますが、今度会う頃には彼らの興味は次のミームに移り変わってるかもしれませんね。

おそらくピークが過ぎたであろうキャラクターが、アルゴリズムのいたずらなのか私のところまで届いて、それに心惹かれてしまうなんて。SNSの可笑しさを思い出させてくれる出来事でありました。衝動的にゲットしましたが一片の悔いはなく、久々のぬいぐるみを大切にしようと思ううどん粉なのでした。

(うどん粉くん)