2025.10.23
【スタッフコラム】日々是好日(ときどき鉱石) byちゅんこ
何かよい手土産がないか探していたときに、友人があるお店に連れて行ってくれました。都内に3店舗あるキャラメル専門店「NUMBER SUGAR(ナンバーシュガー)」です。「No.1」~「No.12」までナンバリングされたキャラメルは、香料、着色料、酸味料などの余計なものはいっさい使われておらず、ひとつひとつ丁寧に作られています。バニラやソルト、アーモンドなどの定番から、中にはラズベリーやラムレーズン味なんかもあって、どれにしようか迷ってしまいます。一輪のバラのイラストが描かれたギフトセットや、店舗によっては限定のギフトボックスなどもあって、かわいらしいパッケージに胸が躍ります。口の中でまろやかにとろける生キャラメルタイプもおすすめですが、私のお気に入りは、カリッとした触感と濃厚なコクが癖になる「バタースコッチ」です。こちらは生キャラメルよりも固めの飴が10粒小さな袋に入っているのですが、粉砂糖をまぶした甘い飴は濃厚なキャラメルの風味がたまらなくて、ついつい手が伸びてしまいます。うれしいのは一粒からキャラメルが購入できること。手土産を買ったついでに、自分用に選べるのも楽しみのひとつです。
ところで、キャラメルの歴史は古く、起源は西暦900年頃のクレタ島が始まりと言われています。その後16世紀にフランス王アンリ2世の王妃カトリーヌ・ド・メディシスによってフランスにもたらされたことにより、現代のキャラメルという形になりました。日本におけるキャラメルの販売は明治32年から。とある日本人のパティシエがアメリカからお菓子製造技術を持ち込んだことが最初とされています。キャラメルよりも生クリームの量が多い生キャラメルの販売は比較的最近のことで、2006年に北海道の乳業メーカーが牛乳消費の低迷を打開するため開発したのがはじまりだそうです。そう、なんと生キャラメルは日本で生まれたお菓子なのでした! 生キャラメルに似たお菓子「クルフカ」は、1921年ヨーロッパのポーランドにおいてすでに存在しています。これは「ちっちゃい牛ちゃん」を意味するポーランド式ファッジで、ヨーロッパや北アメリカの諸国で長く愛されているそう。クルフカは日本では業務スーパーやAmazonなどのネット通販で購入することができるので、一度ぜひ試してみたいところです。甘くておいしいキャラメルはちょっと甘いものが欲しいときにもぴったり。紅茶やコーヒーにもよく合うので、お茶のお供にいかがですか。
(ちゅんこ)










