2025.07.10
【スタッフコラム】二十四節気・七十二候とボク by上田
二十四節気:小暑(しょうしょ)、初候:温風至(あつかぜいたる)
梅雨明け宣言も出ないまま、真夏日が続いていますね。暑い暑いと言っているばかりではいけないと思いながらも、つい口に出てしまうほどの暑さ。暑い。日本の夏は年々長く、暑くなっていると言いますが、この時期にこれほどの暑さだと先が思いやられます。「温風至(あつかぜいたる)」この季節は、梅雨の終わり頃にむっとたちこめるような湿度を含んだ暑い日が続きます。「荒梅雨」ともいいますが、終わりごろには強い雨が降りやすいので、今週末あたりは注意が必要です。一度は気温が落ちるそうですが、その雨が過ぎればほとほと暑くなるらしいので皆さま、ますます熱中症にお気をつけくださいませ。平均気温が2℃、3℃とかわれば生態も変化します。サンゴ礁はたった2℃の気温上昇で絶滅してしまうと言いますし、この100年で東京の平均気温は3℃以上も増加しているそうなので、私たちも生活の変化を迫られているのかもしれませんね。昨今ビリヤニをメニューに追加しているお店が多いというのもそういうことなのでしょうか。暑いとスパイシーなものが食べたくなりますものね。高田馬場にもビリヤニを扱うお店が増えてスタッフの話題になっています。日傘をさしている男性も増えました。男性美容ブームですし、お肌の健康に気を使う人が増えたのですかね。市場規模はこの5年で倍以上に膨らんだそうです。日焼けが流行した時代もありましたが、これだけ日差しが強ければ、焼きたくない人も目立ちます。日傘をさせば焼けないだけでなく熱中症対策にもなりますし、ファッションの一部としても優雅にも見えますもの。
約4000年前にうまれた傘はもともと日傘として作られたのだそうで、雨傘として使うようになったのは18世紀に入ってからのことだとか。傘の英語「アンブレラUmbrella」の語源はラテン語で「影」を意味することからも傘は「日傘」から始まったということがうかがえます。女性が使っていた日傘を防水仕様にして雨傘として男性が使ったことをきっかけに雨傘が広く使われるようになったものの、最初は「男が傘をさしている」と笑われていたのだそうです。もともと貴族の女性の持ちものだった日傘が、雨傘から男性へ、ついには一般男性が普通に日傘をさすようになり、傘の一般化がすべて完了したのですね。ちなみに「晴雨兼用傘」と「雨晴兼用傘」は、用途が若干異なるそうなのでお求めの際にはお気をつけてください。「晴雨兼用傘」は日傘に撥水加工を施しているが雨傘より長時間の雨には弱く、「雨晴兼用傘」は雨傘にUV加工を施したものの、遮熱効果まではないそうです。早稲田松竹のオリジナル傘も値段を改定しましたが、かわらずにお求めやすい金額ですのでぜひ急な雨が降りそうなときでも、安心して早稲田松竹で映画をご覧いただければと思います。
(上田)