【スタッフコラム】二十四節気・七十二候とボク by上田 | 早稲田松竹 official web site | 高田馬場の名画座

2026.01.08

【スタッフコラム】二十四節気・七十二候とボク by上田

二十四節気:小寒(しょうかん)、初候:芹乃栄(せりすなわちさかう)

正月が明けて仕事始め、長いお休みのあとのお仕事は億劫だと思う方も多いと思いますが、どこかワクワクする一面もあります。早稲田松竹は年中無休なので、元旦から早速多くのお客様や友人知人とご挨拶することができましたが、新しい年の仕事はやはり気分が違うもので、大晦日、元旦と続けて働いていても新しい年になると気分が新たになります。人が作ったこうした時間の区切りが、実際に人を新しい気持ちにするのだから不思議です。

昨日1月7日は人日(じんじつ)の節句といい、五節句【人日(じんじつ)、上巳(じょうし)端午(たんご)七夕(しちせき)、重陽(ちょうよう)】は江戸時代に幕府が定めた祝日で、節会(せちえ)と呼ばれる宴会が催され、節句料理が振る舞われたそうです。現在では端午の節句が子供の日の祝日として残され、節句料理としては人日の節句に食べる七草粥や、端午の節句に食べるちまきや柏餅などがあります。私は毎年七草粥のセットがスーパーに並んだのを見つけては買うようにしているのですが、正月の少し豪華な食事などに疲れた時期に、滋味深い七草粥の味わいがちょうど良くて楽しみにしています。

長年季節のコラムを書いていますが、新しい年の最初の時節を(72候のはじまりは立春ですが)紹介するのは初めてかもしれません。【小寒】初候の「芹乃栄(せりすなわちさかう)」です。七草粥にも入れる「セリ」、この時期に出回っているのは根せりで、寒い冬を越すために根をしっかり張り、根ごと収穫されてお店に並んでいます。シャキシャキ感と豊かで独特な香りがあるセリですが、根っこの黒い土を綺麗に洗って、さっと湯通しして根ごと食べると栄養価も高く「食べる漢方薬」と言われるほど。一年中お店にあるわけではない、こうした野菜を食べるのは特別な感じがしますよね。競うように葉を伸ばし群生するその姿から「競り(セリ)」と名付けられたという名前もやる気を刺激されます。この冬は12月にマイナス0.5度を3年ぶりに記録するなど、まさに厳冬というのに相応しい寒さですが、セリにも負けじとしっかり根をはって、にょきにょきと伸びるいい上映?をたくさん行いたいと思います。

(上田)