2025.10.16
【スタッフコラム】うどん粉デザインばなし byうどん粉くん
数か月前から職場に弁当を持っていく日々を続けているうどん粉です。コツコツと継続することが苦手な性分なので、この弁当生活には自分でもびっくりです。すごいぞ、俺。きっかけは、毎日のようにコンビニや外食でかさむ食費を少しでも抑えられたらいいなーという単純な思いからでした。そこまで食にこだわりがないので、「食べれたらいいや」のスタンスで作るところからスタート。はじめはおにぎり・パスタなど主食オンリーでおかずゼロという、「弁当の一歩手前」みたいなレベルでした。それでも続けていると、もう少しまともな弁当を作ってみようかなという気持ちになってくるから不思議です。とは言っても、おかずの8割くらいは冷凍食品みたいな状態で、好きなおかずを並べてみたら茶色一色という経験もしました。お弁当生活ピカピカの1年生の気持ちで、今のところ楽しく続けられています。
そんな弁当生活をしていて気づいたことがひとつ。ずばり、弁当とデザインは似ているのではないか! なんでもかんでもデザインを結びつけるデザインバカなわけじゃありません。弁当箱とは容量が限られた、制約のあるものです。家で食べる料理のように皿に盛りつけて、余ったら冷蔵庫というわけにはいかず、何を入れるか、どう入れるかを選ぶ作業が必要になります。さらに主菜、副菜の優劣をつけて、「誰のための弁当か」というテーマを持って盛り付ける。まあ、わたしうどん粉の場合はひたすら自分のための弁当なのですが…。デザインも一緒です。受け手のことをイメージして、主菜=メインとなる情報、副菜は彩りと補助。不要であれば潔く外す。そのメリハリが見た目の魅力になり、受け手を迷わせないデザインにつながる。と、このコラムを事務所で書いていたら、この「弁当=デザイン説」に対しスタッフNさんからは無理矢理すぎるとツッコミをいただいたことは、ここでお伝えしておきます。やはり自分はデザインバカなのかもしれませんね。
でもこうして弁当作りもデザインの一環と考えると、冷凍食品をただ好き放題に詰めるだけではもったいない作業に思えてきました。デザインをするように、主菜副菜のバランスや彩り、味の変化や飽きない工夫など、チャレンジする要素が詰まっている奥深い世界なんじゃないか。そんなことを考えていたら、早稲田松竹のちらしも大きな弁当箱に見えてきたうどん粉なのでした。
(うどん粉くん)










