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スパイってなんでこんなにかっこいいの?!
今週の早稲田松竹は、英国発・珠玉のスパイ映画二本立て!

去年のロンドン五輪の開会式でのパフォーマンスも記憶に新しい『007 スカイフォール』
ダニエル・クレイグがボンドになってから早くも3作目となる本作のメガホンを取ったのは、
『アメリカン・ビューティ』でアカデミー賞を総なめにしたサム・メンデス監督。
胸躍るアクション満載の正統派ボンド映画をしっかり踏襲しながらも、
メンデス監督ならではのヒューマンドラマを織り込み、
最新作にして007史上最大ヒット作を生み出した!

そんなイギリスお家芸的スパイシリーズに受けて立つのは、
“本物の元MI6”ジョン・ル・カレの原作を映画化した『裏切りのサーカス』
監督は傑作ホラーファンタジー『ぼくのエリ 200歳の少女』
注目を集めたトーマス・アルフレッドソン。
派手なドンパチはまったくないこの作品はいわば“実録・MI6舞台裏”だ。
練りに練られた脚本のもと、ひたすら頭脳戦を繰り広げる
孤独な男たちを演じる俳優の色気ったらない。

そう、今週の作品は、物語のおもしろさもさることながら、
俳優の魅力あふれる演技を堪能する、
題して、“セクシー&ワイルド〜英国俳優オールスター感謝祭”でもあるのだ!
(いま勝手に決めたけど…)

『007 スカイフォール』の主役を張るのはもちろん、
“その冷たく甘い目に見つめられたら誰でもイチコロ”ダニエル・クレイグ。
対する『裏切りのサーカス』の主人公は、
“メガネと口ひげが似合いすぎる英国きってのカメレオン俳優”ゲイリー・オールドマン。
あぁ、なんて渋いスパイ対決なんだろう!

そして脇を固めるのも錚々たるキャストたち。
レイフ・ファインズ、ベン・ウィショー、コリン・ファース、
トム・ハーディ、トビー・ジョーンズ、マーク・ストロング、
ベネディクト・カンバーバッチ、キアラン・ハインズ、ジョン・ハート…。

タイプも年齢もバラバラだけど、
伝統ある演劇大国生まれの確かな演技力と品の良さはどこか共通している。
彼らの熾烈な演技バトルを見るだけでももうお腹一杯かもしれない?!

同じMI6を題材にしながら、まるでコインの表と裏のような正反対の二本立て。
どちらがお好き? なんてゆう質問はしたくない。
だって、どちらのスパイ映画も最高なんだから!!
というわけで、メイド・イン・UK、なめたらあかんぜよ!!

(パズー)

裏切りのサーカス
TINKER TAILOR SOLDIER SPY
(2011年 イギリス/フランス/ドイツ 128分 R15+ シネスコ/SRD) 2013年4月13日から4月19日まで上映 ■監督 トーマス・アルフレッドソン
■原作 ジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(ハヤカワ文庫刊)
■脚本 ブリジット・オコナー/ピーター・ストローハン
■撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ
■音楽 アルベルト・イグレシアス

■出演 ゲイリー・オールドマン/コリン・ファース/トム・ハーディ/トビー・ジョーンズ/マーク・ストロング/ベネディクト・カンバーバッチ/キアラン・ハインズ/キャシー・バーク/スヴェトラーナ・コドチェンコワ/ジョン・ハート/ジョン・ル・カレ

■2011年英国アカデミー賞脚色賞・英国作品賞受賞、9部門ノミネート/2011年アカデミー賞3部門ノミネート ほか多数

■オフィシャルサイト http://uragiri.gaga.ne.jp/

一度目、あなたを欺く。
二度目、真実が見える。

pic東西冷戦下、英国情報局秘密情報部MI6とソ連国家保安委員会KGBは熾烈な情報戦を繰り広げていた。そんな中、英国諜報部<サーカス>のリーダー・コントロールは、組織幹部の中に長年に渡り潜んでいるソ連の二重スパイ<もぐら>の存在の情報を掴む。だが、コントロールは作戦失敗により組織を去り、直後に謎の死を遂げる。調査を引き継いだのは、かつてのコントロールの右腕、<サーカス>を引退した老スパイ・スマイリーだった。疑惑の幹部はティンカー(鋳掛け屋)、テイラー(仕立て屋)、ソルジャー(兵隊)、プアマン(貧乏人)。

過去の記憶を遡り、証言を集め、容疑者を洗いあげていくスマイリー。浮かび上がるソ連の深部情報ソース<ウィッチクラフト>、そしてかつての宿敵、ソ連のスパイ・カーラの影。やがて彼が見いだす意外な裏切り者の正体とは――。

元・英国諜報部<サーカス>のジョン・ル・カレが描く、リアル。

pic派手な銃撃戦やアクションシーンは一切なく、あるのは熾烈な情報戦を生き抜くスパイたちの、徹底した<リアル>だけ。既存のスパイ映画とは全く異質な本作に、世界が唸った。原作は元MI6諜報部員という経歴で知られる作家、ジョン・ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」。このスパイ小説の金字塔を映画化したのは『ぼくのエリ 200歳の少女』のトーマス・アルフレッドソン。スパイの実態を知り尽くしたル・カレが「原作を提供したことを誇りに思う」と惜しみない賛辞を贈るほどの、サスペンスドラマの傑作に仕上げた。

picスマイリーに扮し、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたのは、『レオン』のゲイリー・オールドマン。得意とする激しい感情表現を封印し、寡黙な初老の男の怒りと哀しみを演じ切った。そのほかにも、『英国王のスピーチ』のコリン・ファースや、トム・ハーディ、ジョン・ハートら英国の名優たちが顔を揃えた。白黒の区別もつかぬ灰色の世界に生きる男たちの孤独な魂が交錯する時、浮かび上がる真実とは――。


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007 スカイフォール
SKYFALL
(2012年 イギリス/アメリカ 143分 シネスコ/SRD) 2013年4月13日から4月19日まで上映 ■監督 サム・メンデス
■製作 バーバラ・ブロッコリ/マイケル・G・ウィルソン
■脚本 ニール・パーヴィス/ロバート・ウェイド/ジョン・ローガン
■撮影 ロジャー・ディーキンス
■音楽 トーマス・ニューマン
■主題歌 アデル「スカイフォール」

■出演 ダニエル・クレイグ/ハビエル・バルデム/レイフ・ファインズ/ナオミ・ハリス/ベレニス・マーロウ/アルバート・フィニー/ベン・ウィショー/ジュディ・デンチ

■2012年アカデミー賞歌曲賞・音響編集賞受賞/LA批評家協会賞撮影賞受賞/ゴールデン・グローブ賞歌曲賞受賞 ほか多数受賞・ノミネート

■オフィシャルサイト http://www.skyfall.jp/

イスタンブール、ロンドン、スコットランド、
上海、マカオ――
ボンドが世界を駆け巡る!! 、

pic世界各地に潜伏するエージェントのリストファイルが何者かに盗まれた。ファイル奪還のため敵と格闘中、Mの指令で発砲した味方の誤射により、ボンドは列車の上から90m下の川に転落。誰もがその死を疑わなかった。その後もMのもとには、謎の脅迫メールが届き、更にはMI6本部が何者かに爆破される事件が起こる。Mは責任を取って引退を勧告されていた。

そこへ、奇跡的に命を取り留め潜伏していたボンドが姿を現し、若き武器開発担当者Qと共に事件の解明に乗り出す。やがて見つけだした黒幕は、かつてMの腹心だった元“00”エージェント、シルヴァだった…。

007シリーズ生誕50周年・シリーズ第23作
最高の007映画がやってくる!

pic2012年に生誕50周年を迎えた、映画史上最長を誇るシリーズ『007』。その記念すべき年に公開されるのがこの第23作だ。本国イギリスでは『アバター』を越え歴代NO.1ヒット作となり、全世界60か国以上で初登場1位となる大記録を打ち立てた。ボンドと上司Mの信頼関係を軸に描かれるかつてないドラマチックな展開と、ボンド映画ならではのダイナミックなアクションが交錯し、物語は衝撃の結末へと突き進む。

pic主演は、これが3度目のボンド役となるダニエル・クレイグ。前2作を凌駕する圧倒的な存在感でボンドの複雑な内面を体現する。シルヴァ役にはハビエル・バルデム。髪をブロンドに染め、自身がオスカーを受賞した『ノーカントリー』の殺し屋に引けをとらない異様な悪役を熱演した。監督は『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス。007シリーズ初のオスカー受賞監督の起用となり、深みのある人間ドラマを描くことに定評のあるメンデスが、原点回帰しつつ最高の007映画を創り上げた。



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