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2012年6月17日(日)は何の日でしょう?
大人になると忘れがちだったり、気恥ずかしいイベント「父の日」なんです。

早稲田松竹にも“父”の残したモノを追いかける二人の少年の映画二本立て、
『ヒューゴの不思議な発明』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』がやって参りました。

誰にでもいる父親。
けれども、その“父”という言葉には人それぞれの想いが詰まっている、不思議な存在ですね。
また、良くも悪くも何かしらの影響を受け、今の自分を形どる重要なポジションでもあると思います。

マーティン・スコセッシ監督作『ヒューゴの不思議な発明』は、
父の“機械人形”を直すために奔走する少年・ヒューゴの、映画の<魔術>きらめく冒険ファンタジー。
スティーヴン・ダルドリー監督作『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は、
9.11で父を失った少年・オスカーの喪失と再生の物語。

主人公ヒューゴとオスカーから、
やっぱり子は父親の性質を受け継いでいるんだなと、垣間見る事ができるよろこび。
また、自分の近くで支えてくれる人たちって沢山いるんだなと、
温かい気持ちを改めて両作品から感じる事が出来るのです。

都会の喧騒。人ごみ。電車。バス。背の高いビル。それを怖れているオスカー。
でもそれは我々にとってはいたって日常。
しかし、それらが目の前の当たり前で大切な事を隠してしまっているのではないでしょうか。

さらに、映画を愛するスコセッシが、映画が“夢”であった映画創成期に捧げるオマージュを
今だからこそ、この作品に込めた意味もわかる気がするのです。

日々薄れ、消えかかってしまいそうな大切な事を今週の二本立ては見せてくれるのではないでしょうか。
先ずは、身近なところで父親に感謝する事もそうなのかも知れません。

(まつげ)

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE
(2011年 アメリカ 129分 シネスコ/SRD) 2012年6月16日から6月22日まで上映 ■監督 スティーヴン・ダルドリー
■原作 ジョナサン・サフラン・フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(NHK出版刊) ■脚本 エリック・ロス
■撮影 クリス・メンゲス
■音楽 アレクサンドル・デプラ

■出演 トム・ハンクス/サンドラ・ブロック/トーマス・ホーン/マックス・フォン・シドー/ヴァイオラ・デイヴィス/ジョン・グッドマン

■放送映画批評家協会賞若手俳優賞受賞(トーマス・ホーン)/アカデミー賞作品賞・助演男優賞ノミネート

■オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/extremelyloudandincrediblyclose/

大切な人を失った時、
どう悲しみを乗り越えたらいい?
あの日父を失くした少年の、喪失と再生のものがたり

pic最愛の父を失った悲しみから逃れられない少年オスカーは、 父が遺した一本の鍵にメッセージが込められていると信じ、ニューヨーク中の鍵穴を探す旅に出る。大切な人を失った悲しみ──誰にでもいつか必ず訪れるそのことに、人はあまりにも無防備だ。覚悟した別れでも受け入れがたいのに、ましてそれが突然で理不尽な別離だとしたら。

picオスカーと父は、親子であると同時に親友だった。父は少しばかり繊細で生きることに不器用なオスカーを、その個性を壊さずに導いてくれる頼もしい師でもあった。そんな二人を優しく見守る母。ところが、9.11が最愛の父を奪ってしまう。オスカーは父が遺した一本の鍵に、最後のメッセージが込められていると信じ、鍵穴を探す旅に出る。いつしかオスカーの辿った軌跡は、人と人をつなぐ大きく温かい輪になっていき、ついに鍵の真実とめぐり会うのだが──。

『めぐりあう時間たち』スティーブン・ダルドリー監督最新作
今立ち上がる私たちに響く、限りない希望のメッセージ!

picオスカーの父親に扮するのは、スクリーンに現れた瞬間から人間味に溢れた演技で観る者を物語に引き込むトム・ハンクス。『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ/一期一会』で2度アカデミー賞を獲得した名優が、全世界の映画ファンの期待にこたえて久々に正統派の感動大作に復帰。夫を亡くした悲しみから立ち直れず、息子とうまく接することができなくなる母親には、『しあわせの隠れ場所』でアカデミー賞に輝いたサンドラ・ブロック。ハリウッドを代表する演技派の贅沢な初共演が実現した。

彼らを相手に、全く引けを取らない自然体の存在感で全米マスコミの話題をさらったのは、オスカー役のトーマス・ホーン。演技経験は小学校の寸劇だけという彼が、アメリカのクイズ番組に出演したところをプロデューサーに見いだされ、映画デビューを飾った。父との絆を勇気に変えて、様々な試練をひとつひとつ乗り越えていく姿は、涙なくしては見られない。


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ヒューゴの不思議な発明(2D・字幕)
HUGO
(2011年 アメリカ 126分 ビスタ/SRD) pic 2012年6月16日から6月22日まで上映 ■監督・製作 マーティン・スコセッシ
■製作 グレアム・キング/ティム・ヘディントン/ジョニー・デップ
■原作 ブライアン・セルズニック『ユゴーの不思議な発明』(アスペクト刊)
■脚本 ジョン・ローガン
■音楽 ハワード・ショア

■出演 ベン・キングズレー/ジュード・ロウ/エイサ・バターフィールド/クロエ・グレース・モレッツ/レイ・ウィンストン/エミリー・モーティマー/ヘレン・マックロリー/ サシャ・バロン・コーエン

■アカデミー賞撮影賞・美術賞・視覚効果賞・音響賞(編集)・音響賞(調整)受賞、ほか作品賞、監督賞など多数ノミネート/LA批評家協会賞美術賞受賞/ゴールデン・グローブ 監督賞受賞/英国アカデミー賞プロダクションデザイン賞・ 音響賞受賞、ほか多数ノミネート/放送映画批評家協会賞美術賞受賞、ほか多数ノミネート

■オフィシャルサイト http://www.hugo-movie.jp/

pic1930年代のフランス、パリ。父を火事で失ったヒューゴは駅の時計台に隠れ住み、時計のねじを巻いて毎日を過ごしていた。ひとりぼっちのヒューゴの唯一の友達は、亡き父が遺した壊れたままの“機械人形”。その秘密を探るうちに、ヒューゴは機械人形の修理に必要な<ハート型の鍵>を持った少女イザベルと、過去の夢を捨ててしまった老人ジョルジュに出逢う。そして、ヒューゴは機械人形にそれぞれの人生と世界の運命をも変えてしまう秘密のメッセージが隠されていることを知る。 機械人形に導かれて、ヒューゴの世界を修理するための冒険が今、始まる。

全世界の映画祭で27部門受賞86部門ノミネート!

pic巨匠、奇才と讃えられる監督は数々いるが、これほどまでに映画を愛している監督が他にいるだろうか。マーティン・スコセッシ、カンヌ国際映画祭パルム・ドールを始めとする数多くの栄えある賞に輝き、『ディパーテッド』ではアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の最優秀監督賞を受賞するという快挙を成し遂げた。近年では古典映画の復元やリバイバル上映にも力を尽くすなど、まさに映画と共に生きてきた監督だ。本作では、映画が人々を幸せにする<魔術>だった時代に捧げる愛あるオマージュが散りばめられ、今の時代にこそ必要な夢見る力を私たちに与えてくれる。

picヒューゴに扮するのは、『縞模様のパジャマの少年』のエイサ・バターフィールド。大人たちにもう一度夢を取り戻させようと奔走する孤独な少年を演じ、スコセッシ監督自身による抜擢に見事に応えた。ヒューゴの友達となるイザベルには『キック・アス』『モールス』のクロエ・グレース・モレッツ。イザベルの父に『シャッター アイランド』の名優ベン・キングズレー、ヒューゴの父には『シャーロック・ホームズ』のジュード・ロウ、そして『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』のサシャ・バロン・コーエンなど、豪華個性派が顔を揃えた。



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