クリムゾン・リバー
THE CRIMSON RIVERS / LES RIVIERES POURPRES
(2000年 フランス 105分)
2004年9月4日から9月10日まで上映
■監督・脚本 マチュー・カソヴィッツ
■原作 ジャン=クリストフ・グランジェ
■出演 ジャン・レノ/ヴァンサン・カッセル/ナディア・ファレス/ドミニク・サンダ
フランス・アルプスの大学街ゲルノンで、ばらばらに切断された裸の死体が胎児のような格好で発見された。この奇妙な事件の捜査を開始したのは、元特殊捜査部隊のピエール・ニーマンス刑事(ジャン・レノ)。
同じ頃、フランスの田舎町ザルザックでは、子供の墓が荒らされるという事件が多発していた。捜査には駐在員のマックス(ヴァンサン・カッセル)があたっていた。
接点が見当たらない2つの事件。だが、互いの捜査が進むにつれ、この2つの事件を繋ぐ驚愕の事実が浮かび上がる。両者は共に事件の真相を探求しようとするのだが…。
『アメリ』でアメリがストーカー的恋心を抱くニノ役で俳優として出演していたマチュー・カソヴィッツだが、本業は監督。『カフェ・オ・レ』『憎しみ』『アサシンズ』に続いて撮った本作は、フランスでベストセラーとなった同名小説を映画化したアクション・サスペンス・スリラー。今までの作風とうってかわって、予算・内容ともハリウッドメジャー作品と同等のダイナミックなスケールの映画に仕上がっている。
今までの作風が好きな人にとっては多少面食らう展開ではあるけれど(この感覚は『バウンド』を見た後に『マトリックス』を見たときの感じと似ている)、ジャン・レノとヴァンサン・カッセルふたりのかけあいはおもしろい。
(mana)
クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち
CRIMSON RIVERS 2: ANGELS OF THE APOCALYPSE / LES RIVIERES POURPRES 2 - LES ANGES DE L'APOCALYPSE
(2004年 フランス 100分)
2004年9月4日から9月10日まで上映
■監督 オリヴィエ・ダアン
■脚本・共同製作 リュック・ベッソン
■出演 ジャン・レノ/ブノワ・マジメル/クリストファー・リー/カミーユ・ナッタ
ある日、フランスのロレーヌ地方の人里離れた修道院で、壁に掲げられたキリスト像が血を流すという怪奇事件が起こる。さっそく捜査にあたったニーマンス警視(ジャン・レノ)は、キリスト像の背後の壁に埋め込まれた死体を発見する。それは十字架のキリストと同じ体勢がとられ、死体の横には謎の紋章が残されていた。
同じ頃、麻薬捜査に就く若手刑事レダ(ブノワ・マジメル)の前に、キリストを自称する正体不明の男が現れる。傷だらけの男を病院へと運んだ翌日、レダは男の病室で黒マント姿の不審な僧侶を目撃。レダが声をかけると僧侶は逃走し、人間離れした運動能力でレダの追跡を振り切る。
やがて修道院の事件を調べているニーマンスの捜査線上にもキリストに似た男との接点が浮かび上がる…。
フランスで大ベストセラーとなったジャン=クリストフ・グランジェの小説を映画化した前作に、続編が登場。続編といっても今回はリュック・ベッソンがオリジナルで脚本を手がけ、監督もカソヴィッツからオリヴィエ・ダアンに変わり、ヴァンサン・カッセルの変わりに『ピアニスト』のブノワ・マジメル。1から続いていること(人)といったらジャン・レノくらいだが、リュック・ベッソン×ジャン・レノのフレンチ大作コンビ(『レオン』『WASABI』など)で、全てにおいてスケールアップしている。
(mana)