『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』

2/8(土)~2/14(金)
夜の外側 Ⅰ~Ⅲ9:5016:15
夜の外側 Ⅳ~Ⅵ13:0519:30
~22:20

★本作品は特別興行です。前編(Ⅰ~Ⅲ)と後編(Ⅳ~Ⅵ)、各170分に分けて上映いたします。どちらの回からもご入場できます。

▼入場料金▼
大人 2500円
学生・シニア・障害者 2000円
ラスト1本割(19:30の回のみご鑑賞の方) 1200円

▼チケット販売時刻▼
・9:50『夜の外側 Ⅰ~Ⅲ』からの二本立て >>> 9:10
・それ以降の回/ラスト1本 >>> 各回その直前の回が始まって10分後

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★指定席でご案内しております。チケットの販売は窓口のみとなります。受付にお時間がかかることが予想されますので、ご来場の際はお時間に余裕を持ってお越しください。
★そのほか、ご入場システムに関する詳細は、「劇場案内」ページをお読みください。

監督・原案・脚本
マルコ・ベロッキオ Marco Bellocchio


1939 年11 月9 日、イタリア・ピアチェンツァ生まれ。ミラノにあるサクロ・クオーレ・カトリック大学哲学科を中退、ローマ国立映画実験センターに入学。卒業後、若干26 歳にして『ポケットの中の握り拳』(65)で鮮烈なデビューを果たし、第16 回ロカルノ国際映画祭で銀の帆賞を受賞。「中国は近い」(67/未)では第28 回ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞と国際映画批評家連盟賞をW受賞し、国際的な評価を獲得、イタリア映画界で第一線に躍り出た。

2003 年には、本作と同一テーマである赤い旅団によるアルド・モーロ事件を主題にした『夜よ、こんにちは』を発表し、第60 回ヴェネツィア国際映画祭にて特別個人貢献賞を受賞する。精力的に作品を発表し続け、『甘き人生』(2017)は第69 回カンヌ国際映画祭監督週間のオープニング作品に選出され、2019 年には『シチリアーノ 裏切りの美学』が第72 回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品、第65 回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、監督賞をはじめとした6 部門受賞を果たした。2021 年、兄の自死についてのドキュメンタリー映画『マルクスは待ってくれる』をカンヌ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門に出品し、同年の名誉パルム・ドール賞を受賞。

夜の外側 イタリアを震撼させた55日間
Exterior, Night

開映時間 【Ⅰ~Ⅲ】9:50 / 16:15 【Ⅳ~Ⅵ】13:05 / 19:30(~終映22:20)
マルコ・ベロッキオ監督作品/2022年/イタリア/340分

■監督・原案・脚本 マルコ・ベロッキオ
■原案 ジョヴァンニ・ビアンコーニ/ニコラ・ルズアルディ
■原案・脚本 ステファノ・ビセス
■脚本 ルドヴィカ・ランポルディ/ダヴィデ・セリーノ
■撮影 フランチェスコ・ディ・ジャコモ
■編集 フランチェスカ・カルヴェッリ
■音楽 ファビオ・マッシモ・カポグロッソ

■出演 ファブリツィオ・ジフーニ/マルゲリータ・ブイ/トニ・セルヴィッロ/ファウスト・ルッソ・アレジ/ダニエーラ・マッラ/ガブリエル・モンテージ/ダヴィデ・マンチーニ/アウローラ・ペレス/ロレンツォ・ジョイエッリ/アントニオ・ピオヴァネッリ/パオロ・ピエロ・ボン/ピエル・ジョルジョ・ベロッキオ

■第75回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門正式出品/第68回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞監督賞、主演男優賞、編集賞、メイクアップ賞受賞

■オフィシャルサイト
https://www.zaziefilms.com/yorusoto/

■パンフレット販売未定


★本作品は特別興行です。前編(Ⅰ~Ⅲ)と後編(Ⅳ~Ⅵ)、各170分に分けて上映いたします。

☟入場料金
大人 2500円
学生・シニア・障害者 2000円
ラスト1本割(19:30の回のみご鑑賞の方) 1200円

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生きたいと願うことの何が狂っていますか?

相次ぐテロリズムにより、イタリアが社会的、政治的混乱にあった「鉛の時代」。1978 年3 月のある朝、戦後30年間にわたってイタリアの政権を握ってきたキリスト教民主党党首で、元首相のアルド・モーロが、極左武装グループ「赤い旅団」に誘拐される、という、イタリアのみならず、全世界をゆるがす事件が起こる。内務大臣コッシーガや教皇パウロ6 世、そしてモーロの妻エレオノーラらが、モーロを解放させようと画策するのだが…。

人間、家族、そして国家。 歴史的事件<アルド・モーロ元首相誘拐>の闇を描く、 巨匠ベロッキオの金字塔的傑作

1978年に起きたアルド・モーロ誘拐事件。世界が注目し、イタリア中が恐怖に包まれた、55日間の事件の真相。『夜よ、こんにちは』で同事件を「赤い旅団」側から描いたイタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ監督が、「すでに語られた物語には戻らない」という自身のルールを破り、外側〈政府、法王、神父、警察、教授、妻、子供たち…、様々な立場で事件に関与した人々〉の視点を交えて、6エピソードからなる一大巨編として作り上げたのが本作である。

2022年カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門で上映された後、イタリアでは前編、後編に分けて劇場公開、その後国営放送RAIで放送されて高視聴率を記録。2023年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞17部門にノミネートされ、ファブリツィオ・ジフーニ(『人間の値打ち』)は最優秀主演男優賞を受賞、その妻エレオノーラ役のマルゲリータ・ブイ(『3つの鍵』)と、教皇パウロ6世役のトニ・セルヴィッロ(『グレート・ビューティー/追憶のローマ』)はそれぞれ助演男女優賞にノミネートされ、その年のイタリア映画界を席巻する形となった。

史実とフィクションを交えた、その力強くも絢爛たる筆致で描かれるドラマは、340分という長さを全く感じさせず、観る者に大きなカタルシスを与えるに違いない。

<『夜の外側』に寄せた監督のステイトメント>

あの55 日間、何百万人もの視聴者がテレビに釘付けになり、誰もが公の場で、あるいは心の中で予言をし、教会では祈りが捧げられ、サン・ピエトロ寺院からは党首の救済が嘆願された。この男はイエス・キリストのように、 "死ななければならなかった"。政治だけでなく、特にイタリア人の心の中では、何も変わることはなかったのだ。すでに語られた物語には戻らないという私のルールに例外がある。それは、私が本作で語りたかった「夜」が『夜よ、こんにちは』にはなかったからだ。