6/4(土)・6(月)・8(水)・10(金)
風が吹くまま12:5017:25
桜桃の味10:4015:1519:50
~21:35
6/5(日)・7(火)・9(木)
ホームワーク10:4014:1517:50
トラベラー12:3016:0519:40
~20:55

★現在指定席でご案内しております。チケットの販売は窓口のみとなります。受付にお時間がかかることが予想されますので、ご来場の際はお時間に余裕を持ってお越しください。
★初回のみ、開映時刻の40分前からチケットを販売いたします。2回目以降のチケット販売時刻は、各回その直前の回が始まってからとなります(レイトショーなど特別興行を除く)。
★二本立て上映のため、混雑した場合は2本目からはご入場いただけない場合がございます。ご来場の際はご注意ください。
★そのほか、ご入場システムの変更に関する詳細は、「新型コロナウイルス感染拡大防止の対応について」をお読みください。
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☆日替わり・二本立て上映です。

風が吹くまま
Wind Will Carry Us

開映時間 【6/4(土)・6(月)・8(水)・10(金)】12:50 / 17:25
アッバス・キアロスタミ監督作品/1999年/イラン・フランス/118分/DCP

■監督・脚本・製作・編集 アッバス・キアロスタミ
■原案 マハムード・アイェディン
■撮影 マームード・カラリ
■音楽 ぺイマン・ヤズダニアン
■サウンド編集 マハマッド・ハッサン・ナジム
■録音 ジャハンギール・ミルシェカリ
■助監督 バフマン・ゴバディ
■製作 マリン・カルミッツ

■出演 ベーザード・ドーラニー/ファザード・ソラビ

■1999年ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞・国際批評家連盟賞受賞/2000年ベルグラード映画祭最優秀賞受賞

■オフィシャルサイト
https://kiarostamiforever.com/

■物販情報
・特集「そしてキアロスタミはつづく」パンフレット(1200円)

©1999 MK2 PRODUCTIONS-ABBAS KIAROSTAMI

小さな村を訪れたテレビ・クルーの男たち 引き延ばされた死の瞬間は、人生の妙味と喜びを与えてくれる

首都テヘランから700キロも離れた、クルド系の小さな村を訪れたテレビ・クルーたち。彼らは独自の風習で行う村の葬儀の様子を取材しに来たのだが、村を案内する少年ファザードには自分たちの目的を秘密にするよう話して聞かせる。男たちは、危篤状態のファザードの祖母の様子をうかがいながら、数日間の予定で村に滞在する。だが数週間経っても老婆の死は訪れず、ディレクターのベーザードは、予定外の事態に苛立ちを募らせる。

見えない登場人物たち 映画が映画であるということ

麦畑に囲まれた美しい風景のなかで繰り広げられる、主人公と個性豊かな村人たちとのユーモア溢れるやりとり。死を待つ時間という特異な瞬間を写し、キアロスタミの人生哲学をたっぷりと堪能できる一作。

音と言葉の情報量にくらべると、本作の映し出すものはストイックだ。TVクルーは後ろ姿が一瞬だけ映り、彼らの運命を握る老婆の様子もすべて伝聞で伝えられる。人一倍「音」を重要視するキアロスタミの、映像と音のバランスについて、監督自身「おそらくこれは何でも見せる現在の映画への自分なりのアクション」だと語る。また、常にキアロスタミが気にかけてきた「映画が映画であること」というテーマはより内省化し、本作の主役をドキュメンタリー番組のTVディレクターにすることで、映像の仕事が潜在的にもっている、ある種の冷酷さを前面に出し、違う角度から「映画とは?映像とは?」と語りかけてくる。
(公開当時のパンフレット・チラシより一部抜粋)

桜桃の味
Taste of Cherry

開映時間 【6/4(土)・6(月)・8(水)・10(金)】10:40 / 15:15 / 19:50(~終映21:35)
アッバス・キアロスタミ監督作品/1997年/イラン・フランス/99分/DCP

■監督・脚本・製作・編集 アッバス・キアロスタミ
■撮影 ホマユン・パイヴァール
■録音 ジャハンギール・ミルシェカリ/モハマッド・レザ・デルパック
■助監督 ハッサン・イェキタ/バフマン・キアロスタミ

■出演 ホマユン・エルシャディ/アブドルホセイン・バゲリ/アフシン・バクタリ/アリ・モラディ/ホセイン・ヌーリ

■1997年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞/1998年全米映画批評家協会最優秀外国語映画賞受賞/ボストン映画批評家協会最優秀外国語映画賞受賞

■オフィシャルサイト
https://kiarostamiforever.com/

■物販情報
・特集「そしてキアロスタミはつづく」パンフレット(1200円)

© 1997 Abbas Kiarostami

それでも季節はめぐり来る。

黄色い土埃が舞う道中、一台の車を運転する中年男バディ。彼は、街ゆく人々に声をかけ、車のなかに誘い入れてはある奇妙な仕事を持ちかける。「明日の朝、穴の中に横たわった自分に声をかけ、返事があれば助けおこし、返事がなければ土をかけてほしい。そうすれば大金を君に渡そう」。人生に絶望したバディの自殺幇助の頼みを、車内に招かれた、クルド人兵士、アフガン人の神学生らはみな拒絶する。だが最後に乗せたひとりの老人は、自殺しようと思ったことがあると語り始める。ある夜明け前、食べた桑の実に救われた話をバディに語り、生きることの喜びを聞かせるのだったーー。

97年カンヌ国際映画祭・パルムドール受賞 巨匠アッバス・キアロスタミの名前を不動のものにした不朽の名作!

キアロスタミが本作で選んだテーマは”自殺”。彼はルーマニアの哲学者E.Mシオランの言葉「自殺という可能性がなかったら、私はとうに自ら命を断っていただろう」からインスパイアされてこの映画のシノプスを書き上げた。死という観念にとらわれて世界に対して目を閉じるのではなく、別の視角から見ることを促すような、生への毅い肯定を鋭く視覚化する。一台の車のなかで展開される生と死をめぐる果てない会話。自殺という深遠なテーマを扱った物語は、やがて思いもかけぬラストと共に、見る者に生の喜びと人生の美しさを教えてくれる。

「この映画のメッセージは、私からというよりも、すでに自殺してしまった人々から送られていると思います。記録のうえでは、世界は1日に約千人もの人々が自殺しているといいます。そして彼らは世界で生きている何十億の人々にメッセージを送っているのです。
”もし私たちのように人生を味わうことができなかったら、出口のドアは開いています。生きることは強制されてはいません。あなた自身が生きることを選んでいるのです。ですからみなさん、よりよい人生を生きて下さい”。」――アッバス・キアロスタミ(公開当時のパンフレットより一部抜粋)

ホームワーク
Homework

開映時間 【6/5(日)・7(火)・9(木)】10:40 / 14:15 / 17:50
アッバス・キアロスタミ監督作品/1989年/イラン/77分/DCP

■監督・編集 アッバス・キアロスタミ
■撮影 イラジ・サファヴィ
■録音 アハマッド・アスカリ
■音楽 モハマッド=レザ・アリゴリ

■出演 シャビッド・マスミ小学校の生徒と親たち/アッバス・キアロスタミ(インタビュアー、ナレーション)

■オフィシャルサイト
https://kiarostamiforever.com/

■物販情報
・特集「そしてキアロスタミはつづく」パンフレット(1200円)

© 1989 KANOON

インタビューを通して見えてくる子どもたちの多彩な顔と言葉。

通学路の途中で映画監督がキャメラを据え、登校途中の小学生たちに質問する。「宿題はやってきた?」。監督は“宿題”を通して、学校教育の現状についてのリサーチをするつもりだ。次にカメラは朝礼風景を映し出す。先生に続いて「アラーは偉大だ」と復唱する子供たち。次に暗い教室に撮影機材が準備され、椅子に座った監督とその正面に子供がいる。映し出すのは子供たちのクローズ・アップ。子供は次から次へとカメラの前に座り、監督の質問に答えていく。

イランの教育制度の持つ問題点を浮き彫りにする、宿題をテーマにした傑作ドキュメンタリー。

『友だちのうちはどこ?』で高い評価を得たキアロスタミが次に手がけたのは、宿題と学校教育をめぐるドキュメンタリー。イランの子どもたちはいつもたくさんの宿題に追われていると感じたキアロスタミは、自らインタビュアーとなり、小学校の生徒たちや親たちへ、「宿題」をめぐって次々に質問をする。「なぜ宿題をしてこなかったの?」「誰が宿題を見てくれるの?」その答えから見えてくるのは、それぞれの複雑な家庭事情。家の手伝いに追われて宿題ができない子。宿題を見てあげようにも読み書きのできない親。そうして徐々にイランの教育制度の持つ問題点が浮き彫りになる。社会への警鐘を鳴らしながら、子どもたちの多彩な顔や言葉を見事に記録した傑作。

トラベラー
The Traveler

開映時間 【6/5(日)・7(火)・9(木)】12:30 / 16:05 / 19:40(~終映20:55)
アッバス・キアロスタミ監督作品/1974年/イラン/72分/DCP

■監督・脚本 アッバス・キアロスタミ
■原案 ハッサン・ラフィエイ
■撮影 フィルズ・マレクザデエ
■編集 アミール・ホセイン・ハミ
■録音 アハマッド・アスカリ
■音楽 カンビズ・ロシャンラヴァン

■出演 ハッサン・ダラビ/マスウード・ザンドベグレー

■1975年第9回テヘラン国際児童映画祭審査員金賞受賞/1993年山形国際ドキュメンタリー映画祭特別招待作品

■オフィシャルサイト
https://kiarostamiforever.com/

■物販情報
・特集「そしてキアロスタミはつづく」パンフレット(1200円)

© 1974 KANOON

サッカーに夢中な少年の、可笑しくもせつない冒険譚。

小学校に通う10歳のガッセムは、サッカーに夢中なあまり宿題も授業もさぼりがちで、いつも先生や母親に叱られてばかりいる。そんな彼の夢は、テヘランで開催されるサッカーの試合を見に行くこと。そのためには、テヘランまでのバス代とチケット代が必要だ。サッカーのためなら嘘も盗みも厭わないガッセムは、友達のアクバルを道連れに、あの手この手でお金を稼ごうとする。果たして彼は無事サッカーの試合を見ることができるのか…?

キアロスタミ監督の瑞々しい長編デビュー作!

チケットを求めて走り回るガッセム少年の姿を瑞々しく描き出した、キアロスタミ監督の記念すべき長編デビュー作。少年の大胆不敵さに笑いながらも、彼の一途な思いにどこか哀切を感じずにいられない、可笑しくもせつない冒険譚。