2016.07.07

【スタッフコラム】ごくごく私的偏愛女優たち by甘利類

その4 ドミニク・ラファンと『泣きしずむ女』 フランスの映画作家ジャック・ドワイヨンの日本公開最新作は『ラブバトル』(2013)といったが、この題名は他のほとんどのドワイヨン作品にも応用可能だろう。多くのドワイヨン映画の…

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2016.06.09

【スタッフコラム】ごくごく私的偏愛女優たち by甘利類

その3 バーバラ・ローデンと「ワンダ」 群衆の中、思い詰めたような表情でこちらを見つめ返す女。『ゴダールの映画史』(88-98)でも引用された、この印象的なスチールは70年のアメリカ映画『ワンダ』のワンシーンだ。写ってい…

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2016.05.12

【スタッフコラム】ごくごく私的偏愛女優たち by甘利類

その2 キティ・ウィンと『哀しみの街かど』 ジェリー・シャッツバーグ監督『哀しみの街かど』(71)は、NYで生きる薬物中毒者カップルの悲劇をクールに描いたアメリカンニューシネマの秀作だ。恐ろしく地味な内容だが、静謐で救い…

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2016.04.07

【スタッフコラム】ごくごく私的偏愛女優たち by甘利類

その1 ステファーヌ・オードランと『肉屋』 メランコリーを帯びた大きな瞳。何不自由ないブルジョワ婦人を演じているときでさえ、ステファーヌ・オードランがふと見せるまなざしは、人間のどうしようもない根源的な悲しみを見つめるか…

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