2020.12.02

【スタッフコラム】このイケメン! by パズー

vol.39 今月のイケメン「マイケル・シャノン」

マイケル・シャノン。この名前にピンとこない方も、顔を見れば「知ってる!」と思うかもしれません。なにしろこの10年ほどの出演本数は日本未公開作品も含めると40本を越えるほどの多さ。いろいろな映画で登場するたびに「あ、こんなところにもシャノンさん♪」と嬉しくなってしまいます。

工業都市ケンタッキー州レキシントンで生まれ、シカゴで育ったシャノンさんは現在46歳。舞台俳優出身で、地元シカゴで劇団を設立するなど売れっ子の今でもオフ・ブロードウェイの小さな劇場で舞台に立ち続けています。映画の方も、『恋はデジャ・ブ』(93)、『バニラ・スカイ』(01)など実はけっこう前からヒット作品にちょくちょく出演していましたが、ブレイクしたのは2008年の『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』。レオ様とケイト・ウィンスレット夫婦の隣人役が評価されアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。

私のお気に入り作品はジェフ・ニコルズ監督の『テイク・シェルター』(11)。大災害が発生する恐怖に駆られ錯乱していく男を演じています。妻子ある良きパパが、地下シェルターを一心不乱に掘り続けるマッドメンに変貌していくなんとも奇妙なスリラー。この作品でシャノンさんを認識しましたが、同じ頃観た『狂気の行方』(09)も邦題通りの役だったので、すっかり“狂った男”の印象がついてしまいました。最近だと『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)でもドSな軍人を演じインパクトを残していましたね。

実際、フィルモグラフィの多くが悪役(本人は悪役と呼ばれるのが好きではないようです)や変人であり、映画の中では苦虫を噛み潰したような表情ばっかりのシャノンさん。でもインタビューやメイキング映像だと根っからの演劇人らしく演じることの楽しさを嬉々と語っていたりして、当たり前ですが素敵なジェントルマンです。さらに意外にもミュージシャンとしての顔を持ち、ロックバンドのボーカルも務めています。イギー・ポップに扮し半裸で「ラスト・フォー・ライフ」を熱唱している映像を見ましたが、普段とのギャップがありすぎて画面に釘付けでした。

つい先日、ブラピとレディ・ガガ出演の伊坂幸太郎原作「マリアビートル」のハリウッド作品に出演するニュースも報じられたばかり。今後も映画に舞台にTVドラマに出演作がひっきりなしの模様です。日本で観られるのは半分くらいかもしれませんが、もし出ているのを見つけたら「あ、こんなところにもシャノンさん♪」とこっそり応援をしてあげてくださいね。

(パズー)