2019.02.21

【スタッフコラム】わたしのランチ byもっさ

「沙県小吃」で「ルーローハン」

昨年夏ごろ、早稲田松竹の向かいのお店に大行列ができました。多いときは50人を超していたのだとか。毎日途切れることなく朝から晩まで行列が続いていたので、スタッフの間でも話題になっておりました。今回ご紹介するのはその行列の元、中国では有名な軽食チェーン店「沙県小吃(サケンシャオチー)」です。世界で約63,000店舗(セブンイレブンの世界店舗数約62,000店を上回るほど)もあるという大型チェーン店で、日本1号店に選ばれたのがここ、高田馬場だったのです!

オープン時の主力メニューは、ワンタン、蒸し餃子、バンメン(和え麺)、蒸しスープでした。このバンメンというのが、馴染みのないメニューでして。とろりとしたピーナッツバターに平打ちの中華麺が乗り、混ぜ合わせて食べます。上にちょこっとネギが散らしてあるくらいで特に具はありません。ピーナッツバターの麺と聞くと想像しにくいかもしれませんが、胡麻ダレに似た感じの味で、(辛くもないし、具もないけれど)担々麺にも似たような感じです。ピーナッツの香ばしさと甘さ、そして塩気が効いて、なんとも癖になる味です。そのお値段なんと480円。安い! とはいえ、全体的にメニューが少ないので、その後ヘビロテするには至りませんでした。季節は巡り、行列もすっかりなくなったある日、ランチニュースが舞い込みました。

「沙県小吃、ルーローハン始めるってよ!」

お店に駆け込むと、驚くほどにメニューが豊富に様変わり! 私の心をときめかせたのは、ルーローハンに添えられた「高田馬場限定」の文字。このレア感…たまりません。届いたどんぶりはどっしり重め。甘辛のタレでよく煮込まれ小さく刻まれた豚肉が白米という大海原をたゆたい、一艘の鮮やかな青菜船、空のように広がる高菜漬け、味玉は太陽のように輝き、一枚の絵画のように美しく描かれております。

はて、どこから手を付けようか迷っていると、隣に座った中国人ギャルが勢いよく混ぜ合わせ始めました。なるほど。彼女をお手本に、豚肉、高菜、ときどき卵、そしてガブリとチンゲン菜という具合に徐々に自己流の混ぜペースを掴むのです。タレがしっかり染みた豚肉はコラーゲンたっぷり、油がつやつやでも罪悪感まるで無し。しっかり漬けられた高菜が味を引き締めます。そして八角の香りがスパイス好きにはたまらんのです! あぁ、癖になる。

バンメンは軽食っぽいメニューだったのに対し、こちらはがっつり主食系。他にもから揚げ定食や組み合わせいろいろのセットなど主食系メニューが増えたので、ランチにするには物足りないと感じていたあの頃が懐かしい。今となっては、ちょっと軽く食べたいときにはバンメンとスープにするなど、汎用性抜群のお店です。

あぁ~、食べたくなってきました! 今日のランチはここで決まり! 

(もっさ)