2024.10.31

【スタッフコラム】わたしのランチ byもっさ

お魚天国で海鮮丼ランチ

突然ですが、ここ最近のマイブームは“魚”です。特に、新鮮な魚たちが一堂に会する「海鮮丼」に目がありません。この唐突なブーム到来で私が駆け込んだのが、今回ご紹介するお店「お魚食堂・いろ川」です。

2013年にオープンした「いろ川」。当初からお店の存在は知っていたのですが、今まで一度も行ったことがありませんでした。というのも、幼いころ魚が苦手だった私にとって、お魚料理メインのお店に一人で行くというのは、なかなかハードルの高いことでして。それがこの夏、終わらない暑さに嫌気がさし、海で気持ちよさそうに泳いでいるイルカを思い浮かべて脳内クールダウンをしていたら、無性に新鮮な魚…海鮮丼が食べたくなりました。そこで「いろ川、行こ!」と、思い立ったわけです。

暖簾をくぐると店内では演歌が流れ、昭和を感じさせる落ち着いた雰囲気。カウンター席は、隣に誰か座っていても余裕を感じるゆったり設計で、居心地が良いです。早速、念願の海鮮丼を注文。届いたそれは、「海の宝石箱や~!」という超有名フレーズを口走りたくなるほどの美ジュアル! ほどよい厚みのお刺身たちが、バランスよく重なり合い、色鮮やかな花を咲かせます。好きなネタから一枚ずつ、わさびと醤油をつけてぱくり。そして、もひとつ白米をぱくり。お米は山形県産のつや姫を使用しているそうで、その名の通り艶やかで白く輝き噛むほどに甘い、まるでドレスを纏った姫のよう。どんな魚料理も受け止め、最上級に引き立てる…実はこのお米が「いろ川」のラスボスなのかもしれません。

海鮮丼はその時々で内容が変わるので、自然と旬な魚に出会うことができます。初めて食べた7月はマグロ、ブリ、真鯛、甘エビ、ホタテ、タコ、しらす、たまごといった豪華ラインアップ。つい先日は、ウニが丼のセンターを任されており、昼からテンション爆上がりでございました。当日の仕入れ具合によるのかもしれませんが、レギュラー陣で攻めるのか、新規メンバーの加入はあるのか、はたまた代打が出るのか…お楽しみ感覚も味わえるのが、推しポイントです!

今年は9月まで猛暑日が続き、10月後半になっても半袖で過ごす日々に、本当に夏が終わらないのでは…?と不安になりましたが、「秋刀魚の塩焼き」のメニューを見てやっと秋の到来を感じるのでした。秋刀魚と言えば、昨年当館でも上映した、さかなクンの自伝的映画『さかなのこ』で、さかなクンが「秋刀魚は頭から食べると骨は刺さらないよ」と秋刀魚を頭からかぶりついて食べていたシーンが印象に残っておりまして。先日、「いろ川」で試してみたら、ぎょぎょぎょ! 目から鱗! 本当に刺さらないし、なにより、頭から尻尾まで何も残さず、キレイに秋刀魚をまるごといただけたのです! 秋刀魚の頭は栄養分が豊富で、固いがゆえにいつもより咀嚼も多めになるし、骨ごと食べるのでカルシウムもたっぷり摂れる――体にとって良いことずくめ! そして、残さず食べるという究極のSDGs(強引)! 秋刀魚の美味しさは言わずもがな。秋刀魚の季節が終わる前に、一度試してみてはいかがでしょうか。※噛む力に自信のある方に限ります。

あぁ~食べたくなってきました! 今日のランチはここで決まり!

(もっさ)