みなさんは、大人になってから始めたことはありますか？　段々と自分の得意なことや苦手なことが分かり始めると、新しいことにチャレンジすることは億劫になりがちですよね。ですが、わたしは思い切ってアニメーション制作に挑戦することにしました！　

昔から物語を考えたり絵を描いたりすることは好きだったのですが、アニメーションはなんか大変そう。とにかく面倒くさそう。という超ざっくりとしたイメージで避けてきました。しかし、アニメーションの巨匠でもある宮崎駿監督は「面倒くさい」というのが口癖で、「世の中の大事なことって、たいてい面倒くさいんだよ」と仰っているように、こんなに面倒くさそうだと思っているのだから、わたしにとって大事なことかもしれない…。と思ったわけです。また、昔はアナログで描く方法しかなかったのですが、今はiPadでアニメーションが作れる時代。挑戦するにもきっと昔よりはハードルが低くなっているのではないかと思います。

昨年の4月から、アニメーションの学校に仕事が終わってから週に1回通い、授業を受ける日々を1年間続けました。週に1回だし、授業も楽しく、前半はこりゃ楽しい！　最高！　と思っていたのですが、後半になってくると、やはり体力の衰えなのか、眠さと気だるさを抱えながら授業へ行き、講評では意味が分からないと言われ、心身ともにズタズタでございました。しかし、なんとか無事に卒業をすることができました！　仕事をしながら学校へ通うということがどれだけ大変なのかを身を持って体験し、大人になってから学ぼうとする人、新しく挑戦する人全員へ、尊敬のまなざしをわたしはお送りしたいと思います。 (´｡✪ω✪｡｀)✧*。(キラキラ～～)

学校で作った作品は、やはり実写では不可能な、へんてこ物語を作りたい！　と思い、日々感じている女性の生きづらさや、社会的に弱い立場に置かれた人たちの悲しみや苦しみの涙が大きくなり、巨大な涙があらゆる搾取的な場所をぶっ壊すという、涙怪獣アニメーションを作りました！　題して『みなぎれ！なみだたち』でございます。特撮でやろうと思ったら予算は膨大になりますが、わたしはiPadでただひたすら一人で黙々と描くだけですので、やる気と元気と根気さえあればなんとかなるものです。6月にはアニメーション作品とそれに関連する展示をしようと思っているので、もしかしたら案内がいつか劇場のどこかにひっそりと置かれるかもしれません。その際はぜひぜひ見に来ていただけたらと思います。　

なんだか最後は宣伝みたいになってしまいました。みなさんにも面倒だなと思っていることはあるかもしれませんが、思い立ったが吉日です！

（すみちゃん）