2024.05.09
【スタッフコラム】うどん粉デザインばなし byうどん粉くん
え、もう夏来ました? と思うほど暑い日が増えてきた今日この頃。汗かき暑がりの自分にとって夏が近づいてくることは絶望でしかないのですが、今年は楽しみなことがひとつ。その名も「盆踊り参加計画」です。
ある日、友だちから郡上おどりの素晴らしさを猛烈にプレゼンされたのが始まりでした。みなさんは郡上おどりをご存じでしょうか。郡上おどりは、岐阜県の郡上八幡というところで毎年7月~9月の間に30夜以上も繰り広げられるロングラン盆踊りです。しかもそのうち8/13~8/16の4日間は、なんと夜8時から朝5時まで徹夜でノンストップ盆ダンシング! 日本三大盆踊りのひとつとされ、このぶっ飛んだスケールの盆踊りに魅了された盆ダンサーは日本中にいるそうです。そんな有志によって、盆踊りシーズンじゃない時期でも各地で郡上おどりイベントや練習会が開催されていたりします。「とりあえず一回行ってみよ!」と圧が強めの友だちに誘われて、僕は東京で行われる郡上おどりイベントに行くことになりました。そうと決まると、友だちによるダンスレッスンがスタート。代々木公園のヤングピーポーがキャッキャとバドミントンをする横で、郡上おどりのお囃子を流しながら男性2人が踊るという光景はなかなか奇妙だったと思います。遠い昔の部活みたいな疲労感も心地よく、その後のビールも最高でした。
そしてイベント当日。「郡上おどりを踊るなら、踊り下駄じゃなきゃ」と勧められ買ったおニューの踊り下駄を履いていざ参加! 普通の下駄よりも少し高めの踊り下駄は、自然と背筋をシャンとしようと意識しちゃうから不思議です。どんどん集まってくる郡上おどりの猛者たちの雰囲気にドキドキしながらも、いよいよ郡上おどりがスタートです。はじめは自分がちゃんと踊れているか考えながらソワソワ踊っていたのですが、そんな邪念はだんだんなくなっていき、ゴチャゴチャ考えなくても体が勝手に動いているような感覚に。お囃子や掛け声、地面を蹴る下駄の小気味いい音にただただ包まれて無心で踊るというのは、今まで知らなかった高揚感を味わえました。
これまで全然興味がなかった盆踊りですが、調べてみると夏は毎週末のように東京各地で盆踊りが開催されるではありませんか。これはもう盆踊り巡りをするしかない。あと盆踊りに必要な物は、そう、浴衣です! せっかくなら、反物から仕立ててもらうのもいいですね。もし反物からデザインするなら、いろんな映画のダンスシーンを散りばめた柄とか可愛くないですか。「パルプフィクション」、「ララランド」、「RRR」、「M3GAN/ミーガン」など、映画には名ダンスシーンがいっぱいありますね。そんなダンシング柄の浴衣を着て盆踊りって良いかも、と夏に向けて想像が止まらないうどん粉なのでした。
(うどん粉くん)