2020.02.27
【スタッフコラム】このイケメン! byパズー
vol.36 今月のイケメン「ロバート・パティンソン」
ヒット作に出演した俳優によく起こることですが、その後も似たような役ばかり演じたり、逆にイメチェンしようと頑張りすぎて大コケしたり…当たり役となった作品が凶と出てしまうことがあります。今回のイケメンは、全米で社会現象にもなった作品でブレイクしながら、そこからうまく脱却し、今では個性派俳優として地位を確立したクレバーイケメンです。当館でも近年彼の出演作を多く上映しているのでお馴染みかもしれません。ということでロバート・パティンソン(以降ロブ)をご紹介します。
ロブをスターへと押し上げた作品はずばり、ティーン向けベストセラー小説を映画化した「トワイライト」シリーズ。「人間とヴァンパイアの禁断の恋」が描かれ、2008年公開の第1作からシリーズが終結した2012年まで、累計3000億円越えのメガヒットを記録しました。ロブはダビデ像のような美しさの色白吸血鬼・エドワード役で世のティーンをメロメロにしたのであります。さらに、本作で相手役を演じたクリステン・スチュワートとロブが実生活でもカップルになったことが、一層話題を呼ぶことに。「ロブステン」とファンの間で呼ばれたビッグ・カップルは、2012年にクリステンの浮気が発端で破局してしまいました。しかしその後も二人の活躍を見ると、むしろ別れたことで「トワイライト」の呪縛から解き放たれて結果良かったのでは? と思います。ロブはその後、超個性的な歌手FKAツイッグスと婚約(のちに破局)。クリステンは近年バイセクシャルであることを公表しました。
ここ数年の出演作は、「トワイライト」の反動のごとく笑っちゃうほどマニアックな作品ばかり。『コズモポリス』、『マップ・トゥ・ザ・スターズ』、『シークレット・オブ・モンスター』、『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』、『ハイ・ライフ』などなど…その中でもおすすめはアメリカインディー映画界の寵児と言っても過言ではないサフディ兄弟監督の『グッド・タイム』。無謀な銀行強盗を企て、知的障害のある弟だけが捕まってしまった兄の弟救出大作戦の一夜を描いた傑作サスペンスです。ロブはNYの最下層でがむしゃらに突っ走る若者を金髪&ひげボーボーで演じました(でもやっぱりイケメンが滲み出ちゃってます)。
最近のニュースは何といっても新生バットマンに抜擢されたことでしょうか。久々の超大作でヒーローもの! なんとなく『ジョーカー』を演じ時の人となったホアキン・フェニックスと重なりますね。今年はクリストファー・ノーラン監督新作『テネット』も公開するし、“若手イケメン”から“名俳優”に飛躍する日も近そうです。
(パズー)