2016.05.05

【スタッフコラム】わが職場の日常 by KANI-ZO

今回は、「早稲田松竹の受付からの眺め」をご紹介します。ここでの受付とは、お客様も当館に入場する際に目にする、あの受付です。当館受付業務の担当時間は1日に1~2度まわって来ます。業務内容は、主にチケットのもぎりやお客様へのご案内、パンフレット販売を行っています。皆様がイメージする映画館スタッフの業務内容に近い仕事ではないでしょうか。

早稲田松竹の受付は、ガラスドアから早稲田通りの景色が見えます。行き交う人々、横断歩道、そして走っている車など、特に何の変哲もない街並みですが、私は手が空いた時にふと眺める景色が好きです。時間帯や季節によっての変化を楽しみます。

その中でも私が興味深く見ているのは、早稲田通りに植えられている街路樹です。彼らは毎年、秋に紅葉し、冬になり葉が散り始めると大胆に枝打ちされ、丸裸にされてしまいます。それでも春先には葉を付け、夏にはビックリする位たくさんの葉を茂らせています。長年なんという木なのか気になっておりましたのでこの機会に調べてみました。すると街路樹としては一般的なスズカケノキ(別名・プラタナス)という品種のようです。彼らは早稲田通りの季節の移ろいを、人々の装いと共に彩ってくれます。

次に楽しみなのは毎夏、券売機近くの軒下に現れるヤモリです。早稲田松竹の「ぬし」と名づけています。爬虫類独特の冷たい皮膚感と可愛らしい顔なので、夏の夜にはついついドアを開けてのぞいたりします。最後に一番驚いたことは、通りの電線の上をまさにトトロの猫バスが走るように激走する黒い影。おそらくハクビシンだと思います。高田馬場にもハクビシンがいるのかと驚愕し、彼らの都会での生活に思いを馳せました。そんなわけで、受付業務は一人でいることが多いですが、割と賑やかに感じるのです。

(KANI-ZO)