2016.05.19

【スタッフコラム】ドラマばかり見ている。 byかわうそ

テレビドラマを観るとき、キャストはもちろん気になりますが、わたしはまず脚本家を確認します。よく「映画は監督のもの」「ドラマは脚本家のもの」と言います。テレビドラマは映画と違って小さな画面で観るものですし、他のことをしながら観るという人も多いですよね。そのため心理描写でも状況説明でも「セリフ」に頼る部分が大きい。「セリフ」を書いているのは脚本家ですから、誰が書くのかによって、作品の出来が大きく左右されるというわけです。

わたしには注目している脚本家が常に何人かいて、その人たちが書くドラマは必ず観るようにしています。というわけで今回はオススメの脚本家をご紹介いたします!

■木皿泉
夫婦二人で一緒に書いている変わり種の脚本家。その作風は「木皿(きざら)ワールド」と言われていて、印象的かつ心に突き刺さるようなセリフが多数飛び出すのが特徴です。わたしは初めて観た「セクシーボイス アンド ロボ」で完全に虜になってしまいました。寡作のため、なかなか観られないのが残念。代表作の「すいか」はもちろん、「野ブタ。をプロデュース」「Q10」もすごく良いです。

■安達奈緒子
少女漫画テイストな作風で、フツーの女子の心情を描くのがとてもうまいです。手がけているのはほとんどオリジナル作品で、連ドラの醍醐味である「先が気になる展開」を巧みにつくりあげていきます。連ドラデビュー作「大切なことはすべて君が教えてくれた」は武井咲、剛力彩芽がブレイクするきっかけに。オススメは「リッチマン,プアウーマン」。

■坂元裕二
このメルマガではすでに何度か名前を出していますが、わたしにとってのキング・オブ・ドラマ。社会問題を背景に、深いところまで「人間」を描いています。わたしは坂元ドラマが放送されているクール(3か月間)は、ストーカーのごとく同じドラマを繰り返し観てしまいます。「最高の離婚」「それでも、生きてゆく」はぜひ観てほしいです!

ご紹介したい人はまだまだいるのですが、この辺りで。これから作品を見る際の参考にしていただけますと幸いです。

 (かわうそ)