今回は、「早稲田松竹のロッカーの日常」をご紹介します。今回のロッカーとは、当館スタッフたちが私物の荷物や上着などを保管している仕事場のロッカーです。一人ひとつのロッカーですが、割と縦長の大き目のロッカーです。早稲田松竹のお洒落スタッフが着ているロングコートなんかも入ります。スチール製なので外側には磁石がくっつき、みんなのロッカーにはいろんなものが貼り付いています。

映画館スタッフですので、映画チラシはほぼ全員のロッカーにくっついています。しかし、私は観ようと思ってくっつけても大抵見逃す質です。けれど、見逃した作品を上映することが当館で決まり、その作品を劇場で一人ぼっちで映写チェックする時は何とも言い難い幸福感に満たされるのです。また、チラシを大量に集めているスタッフもいます。当館で上映する番組作品が決まるとおびただしいチラシの地層の中から、該当作品を見つけだし、情報の確認などに使います。その際に持っているか持っていないかは、集めている本人の記憶のみが頼りです。私はそのチラシ発掘作業を手伝うのがとても楽しいです。時系列に自然と積まれたチラシをめくるとその時期の事を思いだしたり、好きな作品を見つけたりすると楽しく思うのです。

あとは、ポストカードや、早稲田松竹の掲示板を装飾するために作った紙製の飾りや、みんなで撮った写真等が多いです。女性スタッフのロッカーには変なぬいぐるみがくっついていたりします。また、それらの配置はとても性格が出ているのが面白いです。そんなロッカーですが、ちょっと問題もあったりします。誰かに仕事の伝言を残したい時に、メモをロッカーに貼ったりするのですがスペースが無かったり、貼っても気づいてもらえない事は多々あるようです。只今は、事務所の什器入替があった為綺麗になったロッカーですが、また時間が経つにつれて色んな物が貼りついて行くのがひっそりと楽しみな私なのです。

(KANI-ZO)